雨の日に……

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雨の日に……

「ふ~、まいったなぁ……」
オレは暗く澱んだ空を見上げながら溜め息をついた。
「うん……。どうしよっか?  」
同じように空を見ながらあかりが答える。
少し困ったようなあかりの表情。
きっとオレも似たような顔をしてるんだろう。

――ざぁ…………
降りしきる雨の音。
静かに耳に届くその音を聞きながら、オレたちは商店街のアーケードの下で足留めを食っていた。
「こりゃ、しばらく止みそうにないかな?」
呟くオレ。
何も言わずにオレの横で静かに佇むあかり。
しとしとと降り続けるこの雨は、一向に止む気配を見せなかった。

ToHeart After Story of AKARI KAMIGISI
-in the raining with You-
雨の日に……

――オレたちが結ばれてから。
ふたりはあれから何も変わることなくいつもと同じ毎日を送っていた。
少しだけ変わったと言えば、ごく自然に一緒にいられるようになったこと。
これだけでも十分変わったと言えばそうかもしれないが……。
まぁ、周囲の目を意識していないと言えばウソになるし、これまで以上に一緒にいるようになったオレたちを見て何か感付いたのか、志保のヤツにからかわれもしたが、あかりの笑顔を一番近くで見ていられると思えばそんなことはほんの些細なことだった。
そんなオレに合わせたのか、あの日の約束を律義に守っているのか、あかりも志保や雅史に何も言ってないようだ。
そのおかげ――かどうかは分からないが、オレの周囲はこれと言った大きな変化もなく、「日常」という曖昧な言葉がぴったりな、変わり映えのない毎日をオレは過ごしていた。

――朝起きて、学校へ行く。
――つまらない、授業。
――放課後、家へ帰る。
数えるのもバカらしいほど繰り返された毎日。
退屈に押し潰されそうだった毎日。

しかし、あかりと共に過ごす時間が増えてからそんな思いが少しずつ変わって行くのにオレは気付いた。

交わす朝の挨拶。
登校の途中にするたわいないおしゃべり。
教室で、志保や雅史たちとのバカ話。
相も変わらず絶えないオレと志保の口ゲンカ。
苦笑しながら仲裁するあかりと雅史。
ふたりで食べる手作りの昼食。
寄り道しながら辿る帰り道。

今までと変わらないようでいて、少しだけ変わったオレたちの毎日。
何気なく過ぎて行くそんな毎日をあかりと共に過ごせる。
今のオレにとってそれが一番しあわせなことなんだろう。

昨日と同じようでちょっとだけ違う今日。
そして、今日ともちょっとだけ違う明日。
「日常」の中にある、さり気ない小さな非日常。
そんな小さな小さな出来事でもオレたちにとっては大切な思い出。
アルバムに残らなくても、日記にしなくても、ふたりで共有したかけがえのない時間は、そっと心に刻まれ続ける。
――いつか遠い将来。
静かに積み重ねたオレたちの思い出を、もう一度ふたりで笑いながら語り合いたい。
そう、思いながら……。
***
そしてまたこれまでとは少しだけ違った1日。
「浩之ちゃん、帰ろ?」
いつもと同じように声を掛けてくるあかり。
「ああ、そうだな」
言って鞄を取り席を立つオレ。
「浩之ちゃん、鞄、軽そうだね?」
「ん?  ああ、別に荷物なんてないからな」
いぶかしげな表情で訊くあかりにオレは気楽に答える。
「もう、しょうがないなぁ。教科書くらいは持って帰った方がいいと思うよ?」
困ったような顔をしながらオレを諭すあかり。
「いいだろ、別に。どうせ家で勉強なんてしないんだからさ」
「でも……。ほら、今日はないからいいけど、宿題とかが出た時にも持って帰るの忘れたら大変だよ?」
「そんときゃお前に教えてもらうさ。一緒にやりゃいいだろ?」
「う、うん。それはそうだけど……」
あかりは小さな声でそう言うと、それきり黙ってしまった。
き、気まずい……。
「――ったく分かったよ。持って帰る、帰ります!」
どうにもこんな雰囲気に弱い。
あかりの悲しそうな顔を見るとこちらまで気持ちが沈んでしまいそうだ。
オレはごちゃごちゃした机の中から教科書の山を取り出すと鞄に詰め込んだ。
「ほら、これでいいだろ?」
言ってずっしりとした鞄をあかりに見せる。
「うん!」
途端にぱっと顔をほころばせ破顔するあかり。
そんなあかりを見てオレは苦笑するしかなかった。
――ホント、ころころ表情が変わるヤツだな。
最近はあかりにペースをに握られっぱなしだなぁ……。どうにも調子が狂う。
さすがオレのことをよく分かってる。
『藤田浩之研究家』の看板に偽り無しって感じだな。
「どうしたの、浩之ちゃん?」
「いや、なんでもねーよ。それよりそろそろ帰るか」
適当にあかりの質問をはぐらかし、オレは廊下へ向かって歩き出す。
「うん」
言ってオレに続くあかり。
廊下であかりが出てくるのを少しだけ待ち、一緒に歩き出す。
「そうだ、あかり。今日ヒマか?」
「え? うん」
頷くあかり。
「今日はちょっと駅前にでも行ってから帰らねーか?」
「どうしたの? 何か買いもの?」
「ああ、集めてるマンガの単行本が出てるハズなんだ」
あかりは廊下の窓から空をちらりと見上げ、
「でも、天気崩れそうだよ?」
「そうか?」
うーん、確かに少しばかり雲が出てきたような……?
でも、さっきまで天気良かったし、大丈夫だろ。
「大丈夫だろ? 心配か?」
訊くオレにあかりは首を横に振り、
「ううん。浩之ちゃんと一緒だったら雨くらい……」
言いかけてはっとするあかり。
「オレと一緒だったら……何だって?」
我ながら意地悪な質問だなぁ。
みるみる赤く染まっていくあかりの顔を見ながらそう思った。
「えーと……」
俯きながら言葉を探すあかり。
――可愛い……。
おっと、何考えてるんだオレは?
そんな考えを振り切るように、
「ほら、じゃ天気が悪くなる前にとっとと用事済ませようぜ!」
言ってあかりの手を取り再び歩を進める。
「あ!」
ちょっとびっくりしたような声を上げるあかり。
「ん、どうした?」
「ううん、何でもないの。それじゃ、行こ」
再び顔を上げ笑顔で答えるあかり。
「そうだな」
頭を掻きながら、
「悪ぃな、あかり。付き合わせちまって」
言うオレに、あかりは、
「ううん、そんなことないよ」
言葉を区切り、一呼吸置いてから。
「――浩之ちゃんとは、ずっと一緒にいたいから……」
か細い声で言ったあかりの言葉は、しかしオレの耳にはちゃんと届いた。
精一杯のあかりの言葉。
飾らない素直なあかりの気持ちが嬉しかった。
***
見上げた空から視線を外さず、
「やっぱり降っちゃったね、雨」
ぽつりと呟くあかり。

あれからオレはあかりとふたりで駅前へ繰り出した。
行きつけの書店で目当てのマンガを買い込み、あかりとふたりでしばらく雑誌などを物色した。
あかりはオレと付き合うようになってから、さらに家事全般に熱心になり日々新たな料理のレパートリーを増やすべく努力しているようだ。
「浩之ちゃん、今度こんなの作ってあげるね」
料理の本を熱心に見ながら嬉しそうに話すあかり。
オレとしては豪勢な食事よりも今まで通りの家庭的で質素な料理で十分なんだが。
――でも、実際あかりの料理はどんどん美味くなってるからなぁ。
「ああ、でもあんまり高そうなのは勘弁してくれよ。食費に余裕なんてないんだからな」
「うん。そのときは私が材料用意するから」
「いいよ別に。そこまでしてもらわなくても」
さすがに遠慮してしまう。
「遠慮なんてしなくていいのに……」
がっくりと肩を落としながら言うあかり。
が、何かを思い付いたのか再び顔を上げ、
「あ、じゃあ私とお母さんが作るから、今度、私の家に食べに来てよ」
「――は?」
間の抜けた声で訊き返す。
そりゃあ、これまでも何回かあかりの家で食事をしたことはあるけど。
「いいでしょ?」
すがるような目でオレを見るあかり。
「わ、分かったよ……」
しぶしぶ頷く。
「ホント!?」
目を輝かせて訊き返すあかり。
「ああ、そのうちな」
――まったく、妙な所で押しが強いんだからなぁ、コイツは。
「うん!」
満面の笑みを湛えながらあかりが頷いた。
店内の時計に目をやる。
時計の針は5時を少し回った所。
日の長くなった最近ではまだ外は十分過ぎるくらい明るいが……。
「どうする、あかり」
読みかけの本から目を逸らしオレを見るあかり。
「オレの用事はもういいけど……。まだ読んでくか?」
あかりは本を閉じ本棚に戻すと、
「ううん」
と答えた。
「そっか、それじゃそろそろ帰るか?」
「うん。そうだね」
そして、自動ドアから外に出ると……。
――雨が降り始めていた……。

「ホント、悪ぃ。あかり」
突然のオレの言葉に少し驚いたような表情を見せるあかり。
「え?」
視線をあかりに移し謝る。
「お前の言う通りだったな、天気」
オレの言葉が降りしきる雨の音に交じる。
「しょうがないよ。突然降り始めたみたいだしね」
そう言って視線を道路に移す。
傘を持っていない通行人は思ったよりも多かった。
雨の中ずぶ濡れで走る人。
鞄を頭に掲げ雨をしのぎながら道を行く人。
オレたちと同じように店先で雨雲を恨めしそうに見上げる人も多い。
オレたちは顔を見合わせ溜め息をついた。
「傘、持ってないよね」
「ああ、どうする?」
「もうちょっと待ってみよ? もしかしたら止むかもしれないし」
「止むかなぁ?」
オレの言葉に自信なさげに苦笑するあかり。
「ごめんね、分かんない」
「――だよなぁ……」
オレ一人なら走って帰ってもいいんだけど、あかりを置いてなんて帰れないしな。
もうしばらく様子を見るか。
雨の勢いは少しだけ弱まったように見えるが、それでもここから家に帰るまでにずぶ濡れになるのは確実だし……。
「しょーがねーな、もうちょっと様子見て決めようか? いざとなったら濡れて帰るしかないけどな」
「そうだね」
「はぁ、しかし天気予報は見とくもんだなぁ」
「うん、ごめんね。私が朝見ておけば傘くらい持って行ったのにね」
オレの言葉を真に受けたのか、あかりがそんな事を言った。
「何言ってんだよ? 別にあかりのせいじゃないって」
言って、オレはあかりの頭に手を乗せ軽く撫でる。
「うん……」
恥ずかしそうに俯くあかり。
「でも、鬱陶しい雨だなぁ」
疲れた口調で言うオレに、
「そうかなぁ? 私はそんなに嫌いじゃないよ、雨は」
少しだけ楽しそうな表情を浮かべながら口を開くあかり。
「物好きだなぁ、お前も」
――ま、あの変なくまがお気に入りだしなぁ。
心の中でそう付け加える。
「あ、もちろんお天気な日も大好きだよ。でもほら、雨の音って聞いてると落ち着くような気がしない? ――私だけかなぁ?」
絶え間なく降りしきる雨が、足元の水たまりに小さな波の花を咲かせる。
「そういうもんかねぇ?」
「うん」
何がそんなに嬉しいのか声を弾ませながら語るあかり。
まぁ、確かにあかりの言うことも一理あるかもな。
「――そうだな。たまにはこんなふうに雨の音を聞くのもいいかもな」
「そうでしょう?」
オレの言葉に嬉しそうに頷くあかり。
喧騒に包まれたいつもの商店街とは違った、静かな雰囲気の漂う街並。
ふたりの会話が途切れ、辺りに沈黙が降りる。
「――静かだな……」
沈黙を破ったのはオレ。
このまま黙ったまま雨が上がるのを待つなんてとてもできない。
「誰もいなくなっちゃったね……」
さすがに通りを行く人影も途絶え、いるのは帰り損ねたオレたちだけ。
客足の遠のいた店内も、もはや閉店間際と言った感じで閑散としている。
結構、客はいたと思うんだけどな、いつの間にか誰もいなくなってしまった。
「ああ」
雨雲のせいか一層暗く感じる辺りを見回しながら言う。
「――でも……」
そう言ってオレに寄り掛かるあかり。
「たまにはこういうのもいいよね」
「あかり……」
あかりはオレの肩に頭を預け、そっと目を閉じる。
「浩之ちゃん、ごめんね。少しだけでいいから……」
何も答えずに腕を回し、あかりの肩を抱き寄せる。
オレは静かに響く雨の音に耳を澄ます。
幸せな表情を浮かべるあかりの横顔を見詰めながら。
***
「――ずいぶん暗くなっちゃったね」
言うあかり。
「ああ。――ったくお前がいつまでも離れようとしないからなぁ」
にやりと笑みを浮かべながらのオレの言葉に、
「そ、それはそうだけど……」
口ごもるあかり。
「――でも……、浩之ちゃんだって、私のこと……離そうとしなかったよ」
消え入りそうな小さな声。
「いや、まぁ、そうだけどな……」
照れ隠しにそっぽを向きながら答える。
「――浩之ちゃん、どうしたの?」
オレの顔を覗き込みながら訊く。
「な、なんでもねーよ」
突然のあかりの行動に少し驚く。
「ふふふ、変な浩之ちゃん」
言いながら無邪気な笑顔を浮かべるあかり。
「ほら、日が暮れないうちにとっとと帰るぞ。また降り出したら面倒だからな」
「うん!」
ようやく降り止んだ雨。
昏い雲の隙間から幾条かの光の筋が差し込み始めてきていた。
まだ少しだけ漂う雨の匂いを感じながらオレたちは商店街を後にした。
暗く立ちこめていた雨雲は空の彼方へ去り、暖かい光を放つ夕日が姿を覗かせ始めている。
しんと静まり返った道路に響く足音ふたつ。
淡いオレンジ色の夕陽に彩られた街並。
ゆっくり家路を辿るオレたち。
「あかり、ゴメンな。だいぶ遅くなっちまった」
「ううん、大丈夫。浩之ちゃんと一緒だったって言えばお母さん安心するから」
「信用されてるの嬉しいけどな~、やっぱ悪いよ」
「浩之ちゃん、私と一緒じゃ嫌?」
おずおずと訊いてくるあかり。
「ば~か。そんなことある訳ないだろ?」
――いちいち訊かなくても分かってるくせに……。
苦笑しながら言葉を返すオレ。
「えへへ……。ありがとう、浩之ちゃん」
暮れゆく陽を見上げながらあかりが微笑む。
夕陽に照らされ茜色に染まったあかりの横顔。
見慣れたはずのその横顔がいつもより少しだけ大人っぽく見えた。
「雨、上がって良かったね」
あかりは弾むような足取りで少し駆け出し、くるりと回ってこちらを向く。
「え? あ、ああ。そうだな」
「浩之ちゃん、どうしたの?」
――あかりに見とれてた、なんて言えないよなぁ、やっぱり。
「ん。何でもねーよ」
「? そう……?」
釈然としないような表情のあかり。
「でもな……」
「え、何?」
「今日ならもう少し降ってても良かったかなって」
オレの言葉の意味を察したのだろう、夕陽に照らされても分かるほどにあかりの顔が朱色に染まる。
「あ、あれはね、浩之ちゃん……」
ぱたぱたと手を振りながら、慌ててそう言い口ごもるあかり。
「でも、時々にしとけよ。オレだって恥ずかしいんだからな」
言いながらオレはあかりの横に並ぶと、あかりの小さな手をそっと握る。
「ま、これなら雨の日もたまにはいいかな?」
恥ずかしそうに俯いていたあかりは、
「うん!」
顔を上げ、とびきりの笑顔を浮かべながらそう言った。
――再び家に向かって歩き出すオレたち。
「浩之ちゃん、今日お夕飯作りに行っていいかなぁ?」
そんなことを突然言い出すあかり。
「へ? なんでまた今日なんだ?」
いきなりと言えばいきなりな、あかりの申し出に、オレは思わず訊き返す。
「さっき本屋さんで読んだ本にね、結構簡単にできそうなお料理があったの。多分、浩之ちゃん家の冷蔵庫に入ってる材料でも大丈夫だと思うから」
「何でお前がオレよりオレん家の台所事情に詳しいんだよ……」
あかりの言葉に唖然としながら答えるオレ。
理由は分かりきってるけどな。
「だって、浩之ちゃん、自分でお料理なんてほとんどしないじゃない。それに最近はたいてい私が作ってるしね」
――うーん、この頃のあかりってほとんど通い妻って感じだよな……。
こんなこと志保のヤツにでも知れたらどうなることやら……?
「じゃあ今日も一つ頼むわ」
「うん! 頑張って作るから期待しててね」
やけに張り切るあかりの、歩くペースに合わせゆっくりと歩を進める。
「でも、また雨降ったらどうすんだ? お前ん家寄って傘、持って行くか? 別にオレん家の傘貸してやってもいいけど……」
言いながら、ふとひらめいた考えを口に出す。
「――あ、なんなら『雨で帰れないから』とでも適当に言って、久し振りに泊まってくか?」
「も、もう! 浩之ちゃんてば……」
――冗談だよ。
笑いながらさっきの言葉を否定しようとしたオレに、
「――それもいいかな……?」
予想外の答えに今度はオレが驚く。
「マジ?」
「な、何度も言わせないでよぉ。私だってとっても恥ずかしいんだから……」
オレから視線を逸らし、か細い声を上げるあかり。
「わ、悪ぃ」
言いながら天を仰ぐ。
「この天気じゃ降るかどうかは微妙だけどな……」
オレたちを優しく包み込む夕陽にわずかに目を細める。
雨雲はどうやら遠くへ流れて行ったらしい。
「そうだね」
オレを見詰めながら答えるあかり。
「浩之ちゃん、雨、降ってほしいの?」
苦笑しがちに問いかける。
「やっぱり変か?」
視線を戻しあかりを見る。
「そりゃ、あれだけ『雨は鬱陶しい』とか言ってたからなぁ」
そんなオレの答えにちょっとだけ考えて、
「ううん」
首を横に振る。
「私も降ってほしいかな……」
はにかみながら言葉を続ける。
「今夜、一緒に過ごせたらいいね」
オレにだけそっと囁いたあかりの言葉に、
「ああ、そうだな……」
オレはそう言って、あかりの手をきゅっともう一度握った。
道路にできた水たまりに写る、傾き始めた夕陽と紅く染まったちぎれ雲。
辺りに漂う雨上がりの涼しげな空気。
昨日と少しだけ違った今日、あかりとふたりで雨を待つ。
ふたりの髪を優しく揺らしながら吹き抜ける風には、少しだけ早い夏の匂いが混じり始めていた。

――了――

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