『星夜の夜想曲』

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『星夜の夜想曲』

夜、ふと目を覚ましました。
夜明けにはまだ時間のある薄暗い闇の降りた部屋。
カーテン越しに見える微かな明るみは、雪の白さ? 街灯の灯火?
うっすらと室内に差し込む光は、月の煌めき? 星の瞬き?
幻想的な、寂しそうな、冷たい光。
雪の季節になんて映える光なんでしょう。

ねえ祐一さん?

いつでも私はあなたを想っているんですよ。
ひとりの夜。
離れていても。
瞳に映らなくても。
声を聞けなくても。
あなたの腕に抱かれなくても。
いつでも想っているんですよ。

私の大切なひとですから。

私を照らしてくれる。
太陽のように暖かな。
月のように穏やかな。
星のように変わらぬ。
大切な光なんですよ。

でも。
やっぱりこうやっている方がずっと幸せですね。
祐一さん。
あなたは何の夢を見ているのでしょう?
安らかな寝顔。
優しく私を包んでくれる両腕。
暖かな胸に抱かれ、このまま時が止まって欲しいと何度も願ってしまいます。
幸せな時間。
短い時間でも、私にとってはかけがえのない時間です。

もう、夜の闇に怯えることも。
もう、雪の冷たさに震えることも。
もう、ひとりでいる孤独に苛まれることも。

ないんですから。

ねえ祐一さん?

こんな優しい時間を。
ありがとうございます。

何度も繰り返し。
あなたと一緒に過ごした夜。
数え切れないくらい重ねた唇も。
数え切れないくらい重ねた肌も。
あなたが私を愛してくれた証。
私があなたを愛している証。

あなたが耳元で優しく囁いてくれた私の名。
その響きが私の心を甘く溶かしてくれました。

ふたりの夜に呼んだあなたの名。
優しく、激しく応えてくれたあなたに。
私は何度も何度も溺れそうになりました。

あなたに満たされて。
あなたに溺れて。
あなたしかもう見えないんです。
あなたしか私にはいないんです。

ひとを想うことが。
ひとに想われることが。
温もりを。
安らぎを。
与えてくれるなんて。
幸せです。
本当に……。

こんな夜。
寒さに凍えそうなこんな夜。
あなたの温もりの中で夢を見て。
夢から覚めた朝陽の中で。
あなたの笑顔が見れる。
私には十分すぎるくらいの幸せです。

空が白み始めるまで。
まだ時間がありますね。
私もあなたと同じ夢を見れるでしょうか?
待っていてくださいね、祐一さん。
夢の中でもあなたに逢えたら。

嬉しいですから……。

いつもしてくれるお休みの挨拶。
今は私からです。
祐一さんの唇。
暖かいですね。
やっぱりちょっと恥ずかしいですけれど。

それじゃ……。

お休みなさい。

祐一さん。

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