とある魔術の禁書目録〈2〉

2008年9月18日

とある魔術の禁書目録(インデックス)〈2〉読了。

さて、既視感に囚われたのは気のせいではないでしょう。どうにも空の境界の矛盾螺旋と話がだぶってるように思われました。

一応適役となるアウレオルス=イザードのキャラ造形が荒耶宗蓮と被って被って。や、荒耶ほど鉄の意志を持ってないという部分で劣化コピーに近いのかも。すぐ壊れるあたりはコルネリウス・アルバの血も入ってそう。

前巻で記憶を失し、自らの実感が持てないという主人公内の葛藤を、周囲の近しい人間が誰も気付かないというのが違和感。少なくとも学友の名前が出てこないという時点で気付よ周り、って感じですが。苦肉の策でかつての自分を演じてるとしても、相当な役者であるという描写がないと説得力が出ないかなと。もっともインデックス自身は気付いてないという振りを、これまたしてる可能性も否定できないのですが。

しかし、ヒロインであるはずのインデックスといい、ゲストヒロインの姫神秋沙といい、女性キャラの魅力が今ひとつ出てこないですねぇ。序盤のドタバタの日常の中では、小粋なダメトークも連発されてるのに、後半では完全に置いてけぼりというのは。作品の方向性かもしれませんが、もうちょっと、可愛く見せてほしいなぁ、なんて思ったりするのです。