とある魔術の禁書目録(インデックス)〈3〉

2008年9月18日

とある魔術の禁書目録(インデックス)〈3〉読了。

戦うお姉ちゃん御坂美琴再び。いや、2万人の妹達ってヤリスギデス。

なんかやたらと死体の描写に気合いが入ってますねぇ。いや、おそらくは頂上の力の異常性を描くためなんでしょうが、ちょいと気分が悪くなりますよ。持ち上げといて速攻退場というのは、良くある手ですが。その後の展開も。私は何人目ですってね。

このシリーズ、どうにも敵役の魅力が薄いかな。後半になり、唐突に小物化するのは興醒めなので、そろそろ別の展開も用意してほしいですね。そういった意味では第1巻に特上ともいえる敵が出てきてる以上、なかなか用意しづらいのかもしれませんが、って書くとスレイヤーズみたいだな(^^; まぁ、本作の敵となる一方通行は、思い上がった単なるバカってコトで。力に力で返すような戦闘では最強かもしれないけど、それ以外のイレギュラーに対応するには未熟すぎということで。結局力押ししかできなくて、半ば自滅だったし。でも、設定的に「負け」を知らないというのは首を捻りますね。開発されて能力に目覚めたというなら、それ以前の彼は喧嘩すらしたことがなかったという弱虫君なのか、無菌培養だったのか。フォローがないので想像しかできませんけど、ツッコミ所は少なくない役だったかなぁと。

まぁ、科学と魔術の目指す極みというのは、この作品世界の中ではほぼ同一であると語られたようなものですね。まったく出番のなかった10万3000 冊が物語の鍵となるのなら、彼女はそれこそ学園都市そのものから狙われる恐れが出てきたわけですから。しかし、本当に影薄かったなぁ、インデックス。

あとがきにて、魔法の話題が少ないことについてフォローを入れてましたが、まぁ、そういった意味では本作は実験索敵な位置づけなのでしょう。魔法をテーマにしつつ、超能力バトルなワケですから。ん? そもそも主人公の能力が超能力畑ではなく魔術畑のものであるという仮説を、この世界の誰も立てようとしないのか。前巻に登場した大ボスっぽいアレイスター氏は何か掴んでそうではありますが、未だ真実は闇の中ってコトですね。