半分の月がのぼる空〈4〉

半分の月がのぼる空〈4〉読了。

夏目の過去話が中心のエピソード。裕一と里香の関係が、自身と小夜子さんとの関係と鏡写しだったからこその、彼の態度。理由は分かっても、腐ったままで居続けるか、行動することを選ぶかで、結末が変わってくれると嬉しいなぁ、と。

あぁ、でも、この物語は、悲恋で終わっても良いのかも。いや、悲恋っていうのは客観であり、おそらくは当事者である裕一と里香は、最期の瞬間まで幸せであり続けるのだろうけど。

子ども同士の恋愛(ごっこ)は始まったけど、周囲の大人たちの態度はどうなるのかとか、そもそも裕一は退院する時期じゃないのかとか、気になる部分はまだまだ残ってますが、ここでようやく一区切り。

願わくば、次巻では2人の日常が幸せであることを。