飛鳥井全死は間違えない

飛鳥井全死は間違えない

読了。

元長柾木最新作、というか単行本という媒体では初になる作品ですが、相変わらずコメントに困る路線を続けているようで、嬉しい限り。

いや、ホント、コメントに困る。氏の作風を知らない人が読んだら、途中で投げてしまうんじゃないかと思わざるを得ないけれど、過去に氏の作品に触れて感じるものがあった人には、同じようなカタルシスが味わえるのではないかと。

正直これをミステリと呼んで良いのかと言われると首を傾げますが、メタ方面にぶっ飛ぶ展開は、嫌いじゃないので、それなりに楽しめた気がします。

いないと思いますが、えろげライターが執筆した作品だからといって、萌えを期待するといろいろな意味で裏切られるので悪しからず(^^; 全死に萌えるのは私には無理でした。作中で攻略(?)される彼女らは、なかなか良いのですけれどね、報われないのはある意味しょうがないのか……。

しかし、枝葉まで考察した、本作への評論を見てみたいなぁ。思うところを適切なテキストに落とし込めないもどかしさに苛まれていたり。