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狂乱家族日記 弐さつめ

狂乱家族日記弐さつめ読了。

南の島のハネムーンは狂乱まみれの乱痴気騒ぎ。ストーリーの起承転結は前巻とほぼ同じなので、それ自体に目新しさはないですが、キャラクター一人一人に焦点を当て、少しずつ掘り下げていく展開は嫌いではありません。

今回は、黒の十三番こと殺人生体兵器の雹霞くん。辿り着いた島に創造主が住まっていたというお約束な展開ですが、雹霞の独白は、その黒の外見とは裏腹に、繊細でぬくもりを求める小さな子どものそれを想像させます。だから、仮初めであるといえども、彼の死を悼むという感情が雹霞の中に残っていたということは喜ばしくもあり、雹霞の魂は歴とした人間であると、認めたくなるのですね。エピローグに書かれた雹霞の日記は、今はいない父へ向けた、最初で最後のありがとうの餞でもあったのでしょう。

父役の凰火ですら、その過去に秘められた暗く重い情念は、未だ気取られないとはいえ、真の家族足らんとすればいつかは乱崎の面々が向かい合うべき壁の一つであることは間違いなく。一つ一つのハードルを、この上ない狂乱の宴の先に越えていく乱崎一家の成長を、しばらくは眺めさせてもらいたいと願うのです。

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