ぼくと魔女式アポカリプス

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ぼくと魔女式アポカリプス読了。

してやられた。日常からの小さなずれを、重ね重ねていくことで、真相を多重にミスリードさせられてしまいました。中盤で、こいつが、と目を付けた人物は全く的はずれで少し悔しかったり。

物語は、世界の裏に潜んでいた様々な魔術種の最後の生き残りと、それらに見いだされた代替魔術師たちのバトルロイヤル。ん、どっかで見た設定ですが、アレとは主従が逆転してるし気にしないで。

代替魔術師たる主人公や、ヒロインの冥子らの契約に至るための過程の凄絶さと、代償の大きさ。人外たる魔術種の導き手たちの見えない思惑、踊らされることしかできない不快さ、諸々。作品に満ちるダークな方向性は、かなりきついですね。この手の作品は立て続けに読むものではないです。好きだけど。

終盤の展開は、予想を裏切る二転三転さが見事。にしても、キャラ立てが巧いだけに、この手の展開をされるとショックも大きいですな。結構気に入って多のになぁ。ということで、全編通して、非常に楽しめた一品でした。

魔女っ娘なんて軽々しい言葉では語れないほどの、咎を背負った(と思いこんでいる)冥子と、普通を嫌い、怠惰に日常を過ごしていたこれまでの生活を、一転捨てざるを得なくなった主人公・澪の奇妙な、それでいて暖かさを感じさせる現在進行形の関係は、失う代わりに得たもの、もう二度と取り返せないものを思うと、悲しいくらいの儚さの上に成り立っているものなのですね。

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