吸血鬼のおしごと〈4〉The Style of Mistress

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吸血鬼のおしごと〈4〉The Style of Mistress読了。

各キャラクターの掘り下げが終わり、亮史の過去が明らかになるのと同時に訪れる『組織』と上弦。

端から見ると痴情の縺れでしかないのに、命のやりとりにまで発展してしまう過激さが、上弦の情念と嫉妬の深さを伺わせます。

人間として生きることを望みながらも、その本質がどこまでも人間離れした亮史と、化け物として生きることを望みながら、その本質がどこまでも人間に近しい上弦という二者の対比を過去話に描き、両者の歪さを鮮明に。お互いの感情の天秤が、同じ方向に傾いていたとしたら、望まない別れも経験することなく、現代において敵対することもなかったかと思うと、相反する亮史と上弦が長い時を連れ添ったこと自体が皮肉。

現代においても亮史と共にあることを望み、他の全てを捨てようという舞の必死さが、その過去を知るだに余計痛々しく感じられますね。

次巻へ続くという終わり方で、あまり盛り上がりもなかったのですが、妄執ともいえるような亮史に関わった女性陣の情念は怖い怖い。

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