クビシメロマンチスト―人間失格・零崎人識

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stars 人間失格 登場

読了。

どいつもこいつもロクでもない人間ばかりですね。戯言遣いの主人公・いーちゃんをはじめとして、副題にも名前が挙がっている零崎も、ジョーカー的な最強存在の哀川さんも、魅力的なのにどこか壊れていて、あるいは、壊れているからこそ魅力的なのか。

作中に起きた殺人事件の真相と、犯人の動機が、明かされてみれば非常に陳腐なもので、逆にいーちゃんが犯人を追いつめていく描写の方にこそ戦慄させられます。自ら手を下さずに、それこそ口先だけで完膚無きまでに個人の世界を破壊してしまういーちゃんこそ、どこまでもタチが悪いなぁと思ったり。

今回もトリック部分はしっかり読んでいれば気付くようなものでしたが、私は見事に騙されました。あのとき感じた違和感は、やはり無視して良いものではなかったのだと(笑) そういうしてやられた感は、非常に気持ち良くはあるのですが、エンディングの後味の悪さが逆に際だっていたりします。どこまでも他人に無関心だからこそ、いーちゃんは冷酷に、残酷に、無機的に言葉のナイフで誰かを惨殺できるのですか。相似であると語られた零崎との対称性の表現も言葉遊びが利いててよろしいですね。

で、最後に残されたダイイングメッセージの「X/Y」は、結局検索してそれっぽい解答を見て納得しました。あんなのすぐに気付けないよう。

hReview by ゆーいち , 2006/07/11

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