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エトセトラ上等。

エトセトラ上等。読了。

ゆかりと鉄平の活躍が見られないけれど、シリーズの熱さはそのままな短編集。

それぞれ、曜子、文七、大目玉とこれまでは中心に立たなかったキャラクターたちの活躍だったり苦悩だったり、やっぱり活躍だったり。

これまでのシリーズに比べて、作中で描かれる悩みや壁は、身近ではあるけれど、かなり切実なものだったかもしれず。曜子のエピソードは特にそんな感じ。負けまいとしても、周囲の圧力に折れざるを得なかった自分を奮い立たせることができるのは、結局は自分しかいないということ。文七も普段はおちゃらけていながら、芯では鉄平に感化されて熱くなっちゃったり。大変結構。彼の曜子へ語る言葉は、願望でありながら、自らに言い聞かせるものでもあったのですね。大目玉のエピソードについては、もう、槍ヶ岳のやり方がひどいの一言。最後まで彼女の手のひらで物事が運ばされてしまうのは、いつもと同じ展開ですが、さすがに今回鉄平にした仕打ちはひどすぎる気が……。

短編の時間軸を同じにしてザッピング的に各短編間の繋がりを持たせたり、細かい芸が効いてますし、何気にちょっといい話に仕上がってるので、今回も満足させていただきました。新シリーズも、鉄平とゆかりを中心にした話になるっぽいので、その時を楽しみに待つ所存。

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