吉永さん家のガーゴイル〈9〉

2013年4月18日

吉永さん家のガーゴイル9

読了。

うあ、続き物だった。

お話としては良くある『過去がよみがえってきた』的なエピソード。あるいは『ガーゴイル最大の危機』。外面の防備は頑健無比でも、精神はそこまで強くはなかったガーゴイル。吉永家での1年余の生活が、ガーゴイルの性格を変化させたり、前巻でのエピソードで死の概念についても少し認識を深めたりしたのか、これまでの積み重ねがあったからこそ、自らの責務を全うできなかったことに葛藤が生じての展開かと。

自らの存在意義のために、戦うための力ではなく護るための力を欲するケルプだったり、戦時下の、それこそ遊びじゃない生死が紙一重で存在する過去世界で無力感を味わう双葉だったり、展開が重い重い。なんか良いところで続いてしまうし、これは次巻も速攻読めということなのか。

あ、おまけのBB団のエピソードは、本編読んでからにしておきます。