神様のメモ帳

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神様のメモ帳読了。

火目の巫女の続きは出ないんでしょうか? な杉井光の新シリーズ(?) ニートが探偵という、取り合わせの奇抜さにインパクトを受けていたら、その内容は存外にしっかりしていて、現代の病み具合を絶妙に写していたりして良い出来でした。なかなかに救いがないけれど。雰囲気的にはTOY JOY POPのぐだぐだ感がもう少し指向性を持った感じなのかな。それぞれに発揮できる能力があるのに、自発的にそれを用いようとしない連中が、主人公の一言で、事件解決に向けて動き出す。作中で語られてるようにニート観とか、作者の代弁じゃないのと思えてもしまいますが、そうか、作家は(作者定義では)ニートなのか……(´・ω・`)

全てが手遅れになってしまった後に、真実に辿り着いても空しいだけで得られたものは徒労だけの後味の悪い事件の顛末。主人公のとある冬を台無しにして、何も帰ってこなかった事件。結局は生きていくことの辛さやら虚無感やらを引きずって、この先の人生を歩むとして、今回の事件を通して関わってしまった人、関わり合いを失わざるを得なかった人、新しく築かれた関係が今後どのように振り返られるのか。

杉井光の書く作品は、人々の生き辛さやら報われなさやらをしっかりと描きながら、最後の最後にほんの少しだけ救いを見せてくれる、このバランスがお見事という感じ。良作。

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    3 Trackbacks to 神様のメモ帳

    booklines.net
    booklines.net 2007年1月28日 at 9:08:03

    [杉井光] 神様のメモ帳…

    高校に通う意味なんてあるのかと、いつものように学校の屋上で一人過ごしていた藤島鳴海に、彩夏は声をかけてきた。廃部寸前の部に誘われ、流されるままに入部して、気がつけば彼女 (more…)

    狭間の広場
    狭間の広場 2007年6月22日 at 22:31:15

    神様のメモ帳(1)/杉井光…

    杉井 光
    神様のメモ帳

    ニート大集合。
    が、なんだかもうみなさん色々とカッコいいのでそれだけでいいです。
    なんだろね、カッコつけてるだけじゃん働いてないでしょ?って話な…

    Sagittariusの備忘録
    Sagittariusの備忘録 2008年9月26日 at 17:29:29

    [小説感想]神様のメモ帳 杉井光/電撃文庫

     「ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート」と同時に読んだのがこちら。アリスの喪服姿や「死者の真実を探偵する」といった彼女のセリフからこちらも「死者の記憶」というワード…

    0 Responses to 神様のメモ帳