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学校の階段〈4〉

学校の階段4読了。

いい感じで刊行も進み、実写化されるまでに至った『学校の階段』シリーズ。ラノベの中でもかなりの出世作では。……売れ行きはともかくとして。

さて、前巻のラストで、不穏なことをのたまった三枝先輩メインのお話。プロローグから缶バッチをたたきのめしていて、すわ、部活崩壊の危機!? と思いきや、青い青い。今回も若さと青さに溢れるエピソードでございました。

三枝先輩の日記で語られる内面と、これまでのストーリーで印象づけられてきたギャップがあるせいか、過去の彼の姿があまりに厨くさくて苦笑い。あー、うん、分かるよ、という感じで生温かく見守ってしまいたくなりますね。なまじ世界を人よりほんの少し遠くまで見通せてしまったばっかりに、要らんことまで背負い込んでしまう気苦労の多い彼。弱いというよりも、単に不器用なだけな感じではないのかな。
しかし、偽悪者を演じたとはいえ、部活メンバーへの辛辣なもの言いは読む方が堪える。いや、何気にしっかりと彼なりに分析したメンバーの弱点と、アドバイスが含まれてるのだけれど、表だった悪意は、和のあったメンバーの中に投じられると思った以上の波紋を生むのかと。

恋する女の子の頑張りも良かった。見城さん視点での盲目的なまでの一途さは、かなり怖い部分もありますが、最後の告白シーンの初々しさと、挿絵の暖かさで帳消し。うむ、三枝先輩は、きっと見城さんに頭が上がらないまま今後の学校生活を送ることになるね!

あとは、千夏先生やら校長先生やら、「出来た大人」の影ながらの見守りも素晴らしい。彼らの語りのシーンは、未熟ながらも懸命に打ち込む部活メンバーを理解し、応援したいという気持ちが伝わります。子どもたちが無茶をやってる背後では、こういう人たちの人知れぬ庇護があるということ。この構図もなんだか暖かみを感じられて嬉しいのですね。

次巻以降では、生徒会長・遊佐くんの思惑がいよいよ動き始めるのか? なんだかんだで秋を越して冬を迎えたら、部長・副部長は引退・卒業だもんな。最後に大波乱が待ち受けているというのはお約束だけど間違いないだろうし、どんな熱さを見せてくれるのかに期待。

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