リヴァースキス

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stars 超ハイテンションコメディ 自分に迫られる気持ちってどうよ?

目が覚めたら女になっていた。いや、になるよりよほどマシだけれども、この理不尽な始まりは何なんだろう。そして隣には自分の姿形をした誰かが当然のように寝てたりするしで。

そんなワケの分からん、けれども有無を言わせぬプロローグから、女の子、それも自他共に認めるような美少女になってしまった主人公・善と、その善の身体を乗っ取ってしまったトモヨシのふたりが繰り広げるすったもんだのドタバタコメディ。いや、ここにラブを付けたいのはやまやまだけれど、描写が善の一人称で、しかも迫ってくるのがトモヨシ(男)だとさすがに一歩引いて構えてしまう意気地のない私。

ということで、終始テンション上がりっぱなしのボケとツッコミを延々と楽しむ短編連作という方向で楽しませてもらいました。
まぁ、善のツッコミとか、あまりに強烈なトモヨシとのキスへの拒絶感とか、テンション高すぎて五月蠅いと感じる部分もありましたが、巻き込まれ型の主人公としての善の粉骨砕身獅子奮迅一騎当千の働きぶりは見てて涙ぐましいものがありますね。周囲の知人らも馴染むの早すぎるわ、親父どのはなんか変な電波受信してるわ、天国の御母堂は見守るどころかなんか方向性間違えてるんじゃないのとか。

しかし、作中でどうでも良いと思っていた要素が、最後の最後にしっかりと伏線として回収させられていたのには驚きました。電撃hp短編小説賞大賞の受賞作ということですが、それをうまいこと連作として仕上げてきた作者の手管に感心です。
ラストは思い切り立場逆転してしまいましたが、これ、続くのかな? 続けようはいくらでもありそうだけれど、この終わり方もまた良しという感じもするので、そこら辺どうなのかな。各所の感想は高評価なところが多いので、続編の確率は高そうかなあ。

hReview by ゆーいち , 2007/06/22

リヴァースキス

リヴァースキス
佐野 しなの
メディアワークス 2007-06
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One Trackback to リヴァースキス

booklines.net
booklines.net 2007年6月23日 at 8:14:56

[佐野しなの] リヴァースキス…

ある朝、目覚めると、俺は俺に抱え込まれるように抱かれていた。夢じゃなく、たしかに俺の目の前に俺の顔がある。ふと、自分の体を見下ろしてみたら、何と胸が膨らんでいた。俺、女…

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