短編集 だけどストーリーはしっかり進行
一触即発の危機的状況に発展したローマ正教と学園都市の対立。今にも戦争が勃発しそうな緊迫した状況の中、それぞれの勢力の面々は、平穏とはちょっと離れた、けれどもいつも通りの日常を過ごしているようで。
学園都市の上条と一方通行の明暗くっきりな生き方はともかく、採る手段は違うものの、目指す方向が微妙に似通っているのが良い感じ。一通さんにおかれましては、日常と別離したことで、より純化し、特化した凶悪な手法で血にまみれつつも、人知れず誰かを守り続けるダークヒーローに成長していきそうな。〈グループ〉の面々も多かれ少なかれ上条と縁があったりして、そんな癖の強い連中とともに一通さんがどんな逆襲を企ててくれるのかも楽しみ。
それぞれの場所で、それぞれの立場で、全世界規模の科学サイドと魔術サイドの対決に備える人々。上条と関わり、救われた人も、打倒された人も、いろいろな想いを抱えつつ、最終的に全ての意志が収束する地点で、再び彼に相まみえたときに、どのような行動を取るのか。物語的にはそろそろクライマックスへ突入なのかな?
hReview by ゆーいち , 2007/07/10
- とある魔術の禁書目録SS
- 鎌池 和馬
- メディアワークス 2007-07





このシリーズの良い所は、ベタな展開でもその突きぬけた熱さに感動させられてしまう所だと私は勝手に思っているのですけど^^;
今後たとえ当麻の心が折れてしまうような展開があっても、最後には結局みんな笑っているんだろうな、と。またそうであってほしいと常に思わせてくれる作品ですね。
やっぱハッピーエンドが一番。
相対する世界の規模が桁違いに大きくなりそうな今後、確かに当麻の信念が通用しない、完膚無きまでに打ちのめされる展開というのも予想できますね。でも、そこから立ち上がってこその王道展開。今時ここまで真っ直ぐに、バカ正直に、誰かの笑顔のために我を通そうとする熱血主人公は貴重ですよね。そんな彼の愚直さにこそ、感銘を受けたり、熱さを感じたりするのですが。
オルソラの言葉とかを見ていると、今後どれだけ過酷な展開が訪れようとも、ハッピーエンドを迎えられそうな予感はしますね。
ここまで、その手でさまざまな人を救ってきた当麻だからこそ、いっそ世界も救ってみやがれと発破をかけたい気分です(笑)