ヒツギでSOSO!

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stars 我ら葬儀のプロフェッショナル! 例え火の中山の中?

罪人の公開処刑が一般化した真日本において、中でもエリート処刑人を要請する十三学園に在学する主人公・比津木奏輔は、処刑人としての課程よりも葬儀実習にご執心。未来あるトップエリートの道を蹴ってまで、「完璧な葬儀」を行うことに執着する彼が巻き込まれたテロリストとの一騒動。出身も、宗派も何もかもが不明なホトケさんを弔うために長い長い旅が始まった?

……ってあらすじまとめてみたかれども、変の一言に尽きますな、この作品。ヒロインとかもしっかり出てきて、なんだか脳内お花畑な妄想一直線で可愛らしいところもあるけれども、本作はラブコメではなく、とにかく葬式。古今東西の葬式に関する知識が湯水のごとく垂れ流されるので、豆知識としても役に立つのかどうか微妙な葬式に関するトリビアが身につくかも?

イラストが結構ポップなタッチの作風なのに、世界観がこれだから、何気に血なまぐさいシーンとか、倫理的にどうよと思うようなシーンとかもあるのですが、まぁ、フィクションなので。

序盤~中盤にかけてはキャラ紹介や日常描写にある程度ページが割かれていつつも、ホトケさんを弔うためにあれこれと推理を重ねていったり、主人公らが同行することになったテロリストを狙う謎の集団とのドンパチが起こったり、結構波瀾万丈。そんな中でも、奏輔の頭の中は、葬儀に関することでいっぱいいっぱい。てか、やり過ぎなくらいの徹底したプロ意識に感服。でも、やっぱり変。

終盤、徹底してテロリスト殲滅を掲げる処刑感・荊伊姫瑠子との対決の中で、彼女の超常の力の源泉となった過去の事件の壮絶さとか語られつつも、その妄執に近い使命感はどこかの大国を皮肉ってるような毒が感じられるなあ。その後の彼女の変容ぶりとかは、まぁ、良い落としどころとは思いますが。

ヒロインの幼なじみ・穂風里は、ストレートに自分の好意を表現していて可愛いですねえ。「反則反則ー!」とか、奏輔宅に居候するテロリスト集団のお嬢さま・アリカにやきもきしたり、上手いこと乗せられたデートに8時間前から準備に勤しんだり、めくるめく妄想の世界に旅立ったりと、やたらと元気なお嬢さん。エピローグでも奏輔とのコンビの健勝さが感じられ良き哉良き哉。

ここまで葬式という儀式について突っ込んで扱った作品はないとは思いますが、やはりネタ勝負な感はありますね。この作品をシリーズ化するより、また別の突飛な設定の作品を読んでみたいと思います。

hReview by ゆーいち , 2007/07/19

ヒツギでSOSO!

ヒツギでSOSO! (ファミ通文庫 ふ 4-1-1)
文岡 あちら よう太
エンターブレイン 2007-06-30
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ラノベ365日
ラノベ365日 2007年7月22日 at 1:01:30

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