Home > ライトノベル | 読書感想 > レジンキャストミルク〈8〉

SHI-NO夢の最果て Missing〈7〉合わせ鏡の物語・完結編 バカとテストと召喚獣 2 終わりのクロニクル4〈上〉―AHEADシリーズ “文学少女”と繋がれた愚者 終わりのクロニクル5〈下〉―AHEADシリーズ ほうかご百物語 (2) 疾走する思春期のパラベラム 灰色領域の少女 いつか、こいまち! Missing〈13〉神降ろしの物語・完結編 二人で始める世界征服 2 シャギードッグIII 人形の鎮魂歌~in the dark~ (GA文庫) 飛鳥井全死は間違えない 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん『i』―記憶の形成は作為 夏月の海に囁く呪文 銀槌のアレキサンドラ

レジンキャストミルク〈8〉

stars 様々なものの失いの果て 日常への帰還

殊子という大きな存在を失い、感傷に浸る暇もなく、晶と硝子は芹菜・良司と合流を果たす。そして、未だ目的の見えない樹・鏡、そして無限回廊を相手に、晶らは最後の戦いが近いことを悟る。本当の「世界そのもの」である相手に、虚軸たちは生き残りをかけて戦いに臨む。

ついに完結の第8巻。前巻のインパクトがあまりに大きくて、今回のエピソードはクライマックスというのに少々盛り上がりに欠けた印象となってしまいました。蜜・ネア・里緒、そして晶と硝子の、その全存在を賭けた決死の戦いが描かれているのに、敵の能力の特性故か、内容が盛り上がる方向へ向かいづらい感じがしてしまいますね。最後の戦いらしく、それぞれの裡に抱えた戦う理由や、今その場に集う意志、仲間たちへの思いなど、悲壮な戦いの中、傷付き失いながらも自分を貫いていく生き様それ自体は熱いものがあるのは確かなのですが。

晶の父・樹との決着も、完全決着というような明暗はっきりと分かれたものではなく、晶の中で、父越えを果たしたという精神的な決着に終わってしまったのが残念かな。ここへ至る過程が過程だっただけに、あらゆるものを失ってしまって、この結末では救いがなさ過ぎる、とも思いましたが……。

そして、日常への帰還。このシーンが、熾烈極まる戦いの果てに辿り着いた場所にして、もう一度全てをやり直すスタート地点。大切なものを失い、虚軸という壊れた世界を抱え、それすらも失って最後に得ることができた、ささやかな、けれども得難かった日常への帰還。晶が、硝子が、その日々をどのように慈しみ、愛おしんで生きていくのか。失ってしまったものの価値が、なにものにも代え難かったものであるのなら、それを代償に得たこれからの日々も、この上ない幸福に彩られていくべきものであると、信じられるのではないでしょうか。

hReview by ゆーいち , 2007/09/13

レジンキャストミルク〈8〉
レジンキャストミルク 8 (8) (電撃文庫 ふ 7-14)
藤原 祐
メディアワークス 2007-09-10
拍手する
この記事が参考になったり面白かったりしたらお気軽にご評価ください
1 Star2 Stars3 Stars4 Stars5 Stars (0 件の評価, 平均: 0.00 点 / 5 点満点中)
読み込み中 ... 読み込み中 ...

Comments:0

Comment Form
Remember personal info

Trackbacks:2

トラックバックURL
Listed below are links to weblogs that reference
レジンキャストミルク〈8〉 from MOMENTS
trackback from booklines.net 07-09-13 (木) 21:45
trackback from booklines.net

[藤原祐] レジンキャストミルク 8…

良司と芹奈は、無限回廊の手から逃れ、晶たちの元へとやってきた。良司の考えなしの行動が引き起こした事態には、怒りを覚えるものの、晶は責めることはしなかった。彼女の死は、自…

trackback from アマデウスの錯乱? 07-09-15 (土) 0:49
trackback from アマデウスの錯乱?

レジンキャストミルク 8…

レジンキャストミルク 8…

Home > ライトノベル | 読書感想 > レジンキャストミルク〈8〉

応援中
サイト内検索
フィード
メタ情報
広告
ブログパーツ
あわせて読みたい フィードメーター - MOMENTS

Return to page top