アンダカの怪造学〈7〉 Pandora only one

2008年8月19日

stars 魔王編スタート! 「最終兵器」を託された伊依の選択は……

復活した「魔王」、壊滅した怪造学会本部。友達になれるはずだった彼女を助けられなかったことが、心を叩きのめし、自身の夢、目的に迷いを抱き苦しむ伊依。そんな彼女の前に現れ、魔王復活を告げ、戦うことを命じたのは、怪造学会の長・激流院潮静その人で。
最終兵器「パンドラオンリーワン」を託され、その力の大きさと使命の重さに苦しむ伊依の姿が終始描かれ、これまでの明るさと希望を感じさせた元気さがなりを潜め、重苦しい展開。
平行して冒険をする真子は、結局目的を達成するには至らなかったけれど、虚無となった彼との関係は、今後の展開で重要な意味を持ちそう。

伊依の友人たちも、自らの成すべきことに専念し、それぞれの戦いに備えている感じ。
捕らえられてしまった遊、砕かれた朧武朧復活を目指す舞弓、伊依を助けるために行動を起こした、香美・魔夜、そして罠奈たちの思いが集ったとき、また新しい力が生まれそう。

アンダカの生まれた理由、魔王の正体など、大きな設定が明かされた巻ですが、そう思わせておいてさらなるどんでん返しも用意されてそうなので油断できないですね。これからどんどん盛り上がっていきそうな予感。

hReview by ゆーいち , 2007/10/13