クダンの話をしましょうか

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stars 災いを予言し死ぬという妖怪・件 同じ名を持つ少女が告げるのは

転校生・クダンはセーラー服姿で街角に立ち占いをする。彼女自身が持つ「他人の災いを予言する力」を断ち切るという、鵺を探しながら。彼女が災いを告げたとき、告げられた人との縁は過去から未来に渡って完全に断ち切られる。そんな報われない孤独から抜け出すことを夢見て。

クダンと関わった3人の少女の顛末と、幕間によって構成された短編連作。登場する少女たちは、彼女たちの通う高校内に設けられたいわゆる学校裏サイト・カンバンの中で、自分とは別の人格を演じたり、何かを伝えようと声ならぬ言葉を上げていたり、他人を操り遊んでみたりと三者三様の立ち位置。

親しくなったがゆえに、別れの切なさもひとしおで。けれど、そこにあるのはクダン自身の優しさからくる予言。忘れてしまう相手よりも、覚え続けていかなければならないクダンにとって、予言をするという行為そのものが苦渋の決断なれど、その行動の根源には彼女の優しさが感じられます。

どのストーリーも、結末は切ない感じでくくられていますが、いつか、彼女の苦悩が解き放たれるときが来るのでしょうかね。

今後のシリーズ展開を見越してか、キリンとかバクとか、謎の存在もいたりして、またそもそも鵺がどのような役割を果たすのか謎があります。前のシリーズ『神様のおきにいり』はちょっと合わなかったけど、本作の雰囲気はなかなか好みです。

hReview by ゆーいち , 2007/11/07

クダンの話をしましょうか

クダンの話をしましょうか (MF文庫 J う 3-5)
内山 靖二郎
メディアファクトリー 2007-10
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One Trackback to クダンの話をしましょうか

booklines.net
booklines.net 2007年11月8日 at 8:45:36

[内山靖二郎] クダンの話をしましょうか…

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