十八時の音楽浴―漆黒のアネット

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stars 伝説の名作をラノベ化! 「跳訳」第1弾

海野十三の「十八時の音楽浴」「火葬国風景」を現代風、ライトノベル風に「跳訳」した本作。昭和、戦後の混沌さが溢れている時代、猥雑な雰囲気と大胆な発想の作品が、大きな過去に生まれていたことにまずは感心。「火葬国風景」の方は短めだったのでオリジナルも読んでみましたが、なるほど、上手いアレンジですな。

本作だけ読むと、「十八時の音楽浴」と「火葬国風景」がまったく関係なく世に出された作品であるということこそを疑ってしまうふしぎ。上手いこと、2つの作品で伏線を張り巡らせ、追加されたエピソード「漆黒のアネット」で見事に回収してますね。展開自体は、今では珍しくもないタイムパラドクスだったりループ世界だったりを扱っていますが、よくもまあここまで翻案できたものだと感心してしまいます。

作品の雰囲気が古めかしく感じるのはわざとなんだろうなあ。のくせに、微妙に現代にマッチした萌え要素やらエログロな展開をいれておいて、手抜かり無しという感じ。ただ、読み終わってみると、全体の構成の巧さに唸らせられるものの、途中の展開だったりがついていけない部分ができたりして苦労させられたかな。ちょっとだけ時代の壁を感じてしまいましたね。

hReview by ゆーいち , 2007/12/08

十八時の音楽浴―漆黒のアネット

十八時の音楽浴―漆黒のアネット
ゆずはら としゆき; 海野 十三
小学館 2007-06-19
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One Trackback to 十八時の音楽浴―漆黒のアネット

booklines.net
booklines.net 2007年12月8日 at 20:25:17

[ゆずはらとしゆき] 十八時の音楽浴 漆黒のアネット

昭和三十三年。三流の小説家として生計を立てていた甲野八十助は、何か話のネタになるものはないかと、師走の風が吹く人ごみを歩いていた。そのとき、その男に出会ってしまった。か…

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