聖剣の刀鍛冶

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stars 『上等。』シリーズの三浦 勇雄 & 屡那 コンビの新シリーズ開幕!

独立交易都市ハウスマンの自衛騎士団に成り立てのセシリー・キャンベルは、痛んだ剣の修復を断られた帰りの道すがら、禁忌たる悪魔契約の力でもって暴れる男との戦闘で、その剣を折られてしまう。剣を折られ、今まさに振り下ろされようとする凶刃を、見慣れぬ拵えの剣で断って見せた青年。彼と、何よりその手にした剣に興味を惹かれたセシリーは、彼の連れの少女リサから、青年が鍛冶屋「リーザ」を営むルーク・エインズワースであることを聞き出して……。

未だ未熟なれど、熱い意志に燃える主人公・セシリーと謎多き刀鍛冶ルーク、リサを中心に繰り広げられる物語。ちょうど、『上等。』シリーズが男主人公メインで展開したのとは逆の構成ですかね。頑張る女の子って感じで、けれど三浦勇雄らしい熱い展開は健在です。

かつて引き起こされた代理契約戦争で使われた忌まわしき悪魔契約。平和な時代においても、その代償を見に刻んだ人々は存在し、記憶は薄れても、それを用いる人間は決していなくならない、そんな世界。

主人公のセシリーは、持ち前の使命感や家の誇りとか、気概は一人前だけれど、まだまだ経験不足。実戦で臆し、逃げだそうとしつつも、最後の一線で踏みとどまり自らを奮い立たせる。主人公らしい活躍は、ルークに譲りつつも、精神的な部分で、二度と折れまいという固い意志を獲得し、これから成長していきそう。

一方のルークは意味深な台詞を呟いたり、何か目的を持ってあるものを探していたり、何よりもリサという少女との関係がいろいろと予想させられますね。終盤で見せた彼の奥の手を見る限り、彼とリサの関係というのもなかなか一筋縄ではいかない類のものに思えますね。彼の過去といい、まだまだ謎の多い人物です。

シリーズの第1巻とあって、説明部分が多い割には比較的すんなり話に入れたかな。ファンタジーな世界なのに、用語の大部分が現代と通じてるというのは少々違和感ですが、そこはわかりやすさ優先で、そのうち慣れてくるかなあ。
むしろ、何気に人死にがばんばん出てたりするので必要以上に暗い展開に持って行かずに、熱い物語にしていってほしいですね。

hReview by ゆーいち , 2008/01/09

聖剣の刀鍛冶

聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス) (#1) (MF文庫J (み-01-09))
三浦 勇雄
メディアファクトリー 2007-11
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    One Trackback to 聖剣の刀鍛冶

    booklines.net
    booklines.net 2008年1月9日 at 20:15:14

    [三浦勇雄] 聖剣の刀鍛冶

    代理契約戦争が終わりを迎えてから四十四年。大陸は安定期を迎えていた。その大陸の隅にある独立交易都市ハウスマンで、自衛騎士団となったセシリー・キャンベルは、「悪魔契約」の…

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