モーフィアスの教室

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stars 悪夢が現実を浸食する

父を亡くしてから1年が過ぎた。岸杜直人は妹とのふたりの生活をなんとか送りつつ、毎夜の悪夢に悩まされていた。そんな時、保健室で休んでいる最中に見た、赤い目の怪物がクラスメイトを頭から丸ごと食ってしまうという悪夢。現実の世界で、そのクラスメイトが目を覚まさなくなり、病院に運ばれる様を見るに至り、今までの夢が単なる夢でないことを直感する。

人を喰らい、現実世界に這い出ようとする、人間の悪夢が生み出した怪物「夢神」と、それに対抗する力を持った主人公たちの対決の物語。主人公が微妙にヘタレというか、切り札的な存在なのに、その実力を十分に発揮できないという状況に在るというのが、相変わらずというか前シリーズの『天空のアルカミレス』を彷彿とさせますね。

設定的に『断章のグリム』とかを連想したのですが、雰囲気はずいぶんと違うなあという印象です。あそこまでグロさはない代わりに、受け身みではなく、積極的に事態を解決しようと動いて行ってるし、あとは、ラストも比較的マシなところに落ちていますし。

続刊前提で、これでもかと続く感じで終わってしまったのですが、ラストで明かされたヒロインの綾乃の正体とかが、かなり意外で、それを今後どういう風に物語に絡めてくるのか気になります。主人公が背負っている罪が赦される日が来るのかということと、綾乃が救われる日が来るのかということが表裏一体で、しかもその日が来るということは、すなわちふたりの別れを予感させるだけに、直人と綾乃の関係の行方それ自体にも注目です。

hReview by ゆーいち , 2008/01/29

モーフィアスの教室

モーフィアスの教室 (電撃文庫 み 6-20)
三上 延
メディアワークス 2008-01-10
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