狼と香辛料〈7〉 Side Colors

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stars 過去のホロの旅のエピソードも含んだ短編集 ホロの内面を描いた書き下ろし短編は転がりそう

リュビンハイゲンでの騒動が丸く収まったことを祝し、ホロとロレンスはノーラと食事をしていた。しかし、体調を崩したホロは、不覚にも宴会の最中に倒れてしまう。ノーラの登場に心穏やかならざるホロの内面を描いた書き下ろし短編「狼と琥珀色の憂鬱」をはじめ、ロレンスと出会う以前のホロの旅を描いた「少年と少女と白い花」や、港町パッツィオでの二人の買い物風景「林檎の赤、空の青」などを収録した短編集。

本編の進行を一休みして、短編集の登場。これは、今放映しているアニメ絡みの戦略的な展開なのかな? 特に最後に収録された「狼と琥珀色の憂鬱」なんてのは、アニメ未放映エピソードとしてDVDにも収録されそうな雰囲気の良作。確かにこれは動画で見てみたい。

ということで、ロレンスと旅をする前のホロが描かれた「少年と少女と白い花」では、今のホロとはまた違った側面が見られてほくほく。ロレンスとは大人の会話をしているけれど、子ども相手にはからかってみせたりと、はしゃぎ気味な様子に見えました。こんな出会いがあったからこそ、ロレンスに対する態度とかが規定されてきたんですかね。こういう、時代時代における、ホロとひとびとの関わり合いのエピソードも、今後許されるなら見てみたいと思います。この時代のお話自体もまだまだ広げられそうですしね。あ、でも、外伝の進行を頑張って本編が進まなくなるのも考え物かなあ。

そして、本命というか、最大の見所な「狼と琥珀色の憂鬱」は、なというか、ホロの外部から見たときの超然とした様子とはうって変わった乙女チックな想いににやけるやら転がりそうになるやら。何これ、この時点で、思いっきりロレンスにベタ惚れじゃないですかー。なんというハッピーエンドフラグ。ここまで来たら、ホロの故郷に着いたら挙式上げちゃいなよ、あなたたち。嫉妬に身を焦がすホロも新鮮ですが、何よりも、このラブい空気が甘くて甘くて、何も食べてないのにごちそうさまですよ。

……しかし、こうまで相思相愛になってしまうと、DS版のゲームの位置づけがやたらと微妙になってくるなあ。やっぱり、原作読んできてると、ホロとロレンスのハッピーエンドを期待してしまうので。

hReview by ゆーいち , 2008/02/22

狼と香辛料 (7)

狼と香辛料 (7) (電撃文庫 (1553))
支倉 凍砂
メディアワークス 2008-02-07

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