傷物語

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stars 阿良々木くんひとりを助けるためだったら、身体なんて、ひとつあったら十分だよ

春休みの出来事を語ろう。地獄のような冗談で、冗談のような地獄だったあの日々を。吸血鬼、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードと出会い、バッドエンドで幕を閉じた物語を。それは、僕と羽川翼、そして忍野との出会いの物語でもある。そして、僕が一生をかけて償っていくべき傷を背負った物語だ。

本作が収録された雑誌、パンドラVol.1は買っていたんですが、結局読む前に単行本化されてしまいましたね。

アニメ化も決定された『化物語』の前日譚でもあり、物語の語り部である阿良々木暦の身に起きた怪異、物語の起点であり、出会いの物語でもある第零話『こよみヴァンプ』を収録した一冊です。

『化物語』自体が、どうしようもなく楽しかった作品で、本作も期待に違わぬお話で満足至極。本編の方では戦場ヶ原さんがヒロイン張っていますが、いやいや、こちらの羽川さんも可愛いやら可愛いやら可愛いやらエロいやら、あれ? キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの物語のはずなのに、羽川さんがヒロインとして君臨しているような雰囲気ですよ?

それはともかく、暦とキスショットの絶望的なまでの偶然によって生まれてしまった出会いと、平穏無事に続いてこのままつつがなく終わるかと思った物語は、最後の最後で反転して、やはり一筋縄で終わるような生温い展開ではないと実感。「そこ」に至るまでは、暦に感情移入していただけに、あそこからの転換は衝撃的でもあって。

だからこそ迎えたバッドエンドなラストは、忍野の言うとおりの誰もが不幸を抱え込む、救われることのない結末。暦の背負った誰にも肩代わりのできない罪と、すべてを失ったキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの未来については、『化物語』へと続いていくわけですが、この皮肉な締めは非常にらしいな、と思うのでした。

ああ、でも、やっぱり羽川さん、いやらしい娘っ。暦みたいに言葉責めしたいなあ(笑)

hReview by ゆーいち , 2008/05/11

傷物語

傷物語 (講談社BOX)
西尾 維新 VOFAN
講談社 2008-05-08

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本 映画レビュー
本 映画レビュー 2011年6月27日 at 3:22:48

傷物語

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