Home > 読書感想 > 荒野

Missing(10) 続・座敷童の物語 ラブ★ゆう 4 (4) ラッキーチャンス! 2 境界線上のホライゾン 1下 黄昏色の詠使いX  夜明け色の詠使い ウェスタディアの双星〈4〉うら若き女王騒乱に立つの章 片手間ヒロイズム R.O.D―Read or die (第9巻) “文学少女”と死にたがりの道化 半分の月がのぼる空〈8〉 死神ナッツと絶交デイズ ようこそ青春世界へ! エトセトラ上等。 魔女の生徒会長V ママはあなたが嫌いみた photo レヴィアタンの恋人 2

荒野

stars さよなら、さよなら……。幼い日々。

恋愛小説家の父を持つ少女・荒野。鎌倉で暮らす彼女は、中学校の入学式へ向かう電車内で、ドアに制服を挟まれ困っていたところを少年に助けられる。入学式後、同じクラスで再開するふたり。けれど、少年・悠也は荒野の名を知ると突然態度を変え冷たく接してきて……。

12歳から16歳まで、荒野の視点を通して描かれる、彼女の家族と、恋のお話。ファミ通文庫で出版された第2部までも読んではいなかったので、これが所見になります。小説らしい劇的な展開とかとは縁のない当たり前の日常と、時間の経過によって子どもから大人へと成長していく過程が、内面の描写から伝わってきました。

恋だとか、大人の情念だとか、理解の埒外だった12歳の荒野も、悠也と出会い、少しずつそんな心を知っていくわけで。曖昧な形のない、初めて抱く気持ちが、年を経るにつれて彼女の中で育っていくのが静かに描かれていきます。本当に何気ない描写が積み重なっているんですが、だからこそ、そんな毎日が繋がって、荒野の中に生まれた恋が彼女の形を取っていくのだなあと。そして子どもだから分からない世界も、大人になる過程で理解していって、多感な少女らしい成長による心と体のアンバランスさだとか、そういった描写もらしいなあという感じですね。女性作家らしい感性というか視点を感じます。

そういう私は荒野たちの年代の倍は年を重ねてしまったわけで、どちらかというと彼女の視点からすると大人側の人間なワケですが、荒野が思ったり感じたりした世界というのは、もう忘れてしまっているなあ。そんな懐かしさも呼び起こされますが、10代の読者が読んだりしたら、また別の共感が得られたりするんでしょうかね。そういう感想も聞いてみたいかも。

hReview by ゆーいち , 2008/06/08

荒野
荒野
桜庭 一樹
文藝春秋 2008-05-28
拍手する
この記事が参考になったり面白かったりしたらお気軽にご評価ください
1 Star2 Stars3 Stars4 Stars5 Stars (0 件の評価, 平均: 0.00 点 / 5 点満点中)
読み込み中 ... 読み込み中 ...

Comments:0

Comment Form
Remember personal info

Trackbacks:1

トラックバックURL
Listed below are links to weblogs that reference
荒野 from MOMENTS
trackback from バックドロップキックス 08-06-09 (月) 3:15
trackback from バックドロップキックス

荒野/桜庭一樹…

荒野(2008/05/28)桜庭 一樹商品詳細を見る
バックドロップキックスが全力で応援する桜庭一樹の新刊。
思えばライトノベル以外で、はじめて発売日……

Home > 読書感想 > 荒野

応援中
サイト内検索
フィード
メタ情報
広告
ブログパーツ
あわせて読みたい フィードメーター - MOMENTS

Return to page top