ツァラトゥストラへの階段〈3〉

このページは約 2分7秒で読めます。

stars ……綺麗ね。あなたの作った世界。

福原駿介のもとに、エージェントである舞から、新たな囚人ゲームへの招待がなされた。携帯ゲーム機を介して、現実と仮想空間のふたつの世界で進行するロール・プレイング・ゲーム。そのゲームの中で、福原がクリアを目指して操作するキャラクターとして与えられたのは、かつて助けようとして助けられなかった“オリビア”だった。今度こそ、彼女を救うために、福原はゲームへの参加を決意する。

手を変え品を変え、プレーヤ同士の騙し騙され合いを描くシリーズですが、今回はさらにゲームゲームしてたかな。ただ、福原の周囲に集まっている子たちが、なんだかんだいっても、彼に協力的なので、展開的には危機的な状況を支え励まし合い乗り越えていく、なんだかまっとうなお話になってきているような……?

オリビアとの再会で、頑なに彼女を救おうと固執する福原。ゲームをクリアするためには、福原の持つパルス能力を限界まで酷使しなければ叶いそうもないという厳しいバランス。そんな福原に対して、言葉にできない気持ちを抱えている感じの、舞や飛鳥、そして日常の側にいる由紀、と。なんだかいつの間にかフラグががっちり立ちまくっているのですが、そんな彼女らの恋のさや当てがなかったりするので、修羅場感がないのが少々残念かも?

そして、この物語の背景も、また一つ明らかに。作中で語られた、未来像がはたして現実となるのかどうかはともかく、そういった信念の元に、大義を持って動いている人びとが少なからずいるという事実は、そのために科せられるゲームの醜悪さと相まって、まさに確信犯ともいうべきものでしょうか。今はまだ、福原には手も届かない場所にいるであろうそんな誰かと、相対することがあるのか、それもまた気になるところです。

hReview by ゆーいち , 2008/09/24

ツァラトゥストラへの階段 3

ツァラトゥストラへの階段 3 (3) (電撃文庫 と 8-6)
土橋 真二郎
アスキー・メディアワークス 2008-09-10
スポンサーリンク

Trackback URL

No Trackback to ツァラトゥストラへの階段〈3〉

Still quiet here.

Comments are closed.