泣空ヒツギの死者蘇生学

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stars なんでって、偲ちゃんがここにいるからだよ。それ以外に理由が必要? 偲ちゃんがいて、わたしがいる。昔からそうだった、でしょ? いつも一緒だった。

人生初のラブレターを受け取った氏姓偲は、放課後、幼なじみの故不院埋を残し呼び出しの場所へ向かった。そして、そこで彼の人生は終わる。突如後頭部に一撃をたたき込まれ、殺された。しかし、彼は再び目覚め、強制的に新たな生を与えられる。目の前に立つ泣空ヒツギという少女は彼を蘇らせ「実験」に協力しろと言う。巷を賑わす連続猟奇殺人犯・『破砕破片ピースメーカー』の正体こそ彼女と思った偲は、その凶行をこれ以上続けさせないため、ヒツギに従うことにするのだが……。

増量失敗!!!*1

いや、もう、この長いボリュームの前半がどこまで必要だったのかと疑問に思うくらいの後半怒濤の展開。や、まぁ、中盤でぼんやりとこういう展開を予想していたので衝撃度はそれほどでもなかったのですが、あんな突き落とす展開は、別に嫌いではないですよ?

ただ、あの反転劇を描きたいがための前半戦だったとしたら、もう、キャラ名とかそんなレベルで損をしているとしか言いようがないのでは。読めないし覚えられないし、だからこそ、キャラに愛着も湧かないです。まぁ、ああいう病んだ展開というのは、好きなひともいますし、私も救いのない話とかものによってはかなりツボだったりするので、一概にダメとは思わないのですが、本作はいろいろと引っかかりがあるのもまた事実だったり*2

ということで、いきなり一方的に死んでしまった偲と、彼を生き返らせ、自分の道具として使う泣空ヒツギのふたりが奇妙な縁で出会い、絆を結んでいくお話。その絆を結ぶ糸はこんがらがりまくって、そこにいろいろな要素も絡まり一筋縄では行かないんですが。

ヒツギが操る使者蘇生術とか、いろいろ裏設定は仕込まれてそうなんですが、それがストーリーに密接に絡んでるかといえば、それほどでもなくて、状況を作り上げるための土台として使われてるといったレベル。今後シリーズが続くとすれば、そういった部分が物語に深く関わってくるんだろうけれど、そうすると当座の敵が、アレになってしまうわけで、なんか救いが何処にもない展開で、ただただドロドロした愛憎劇を見せられお腹壊しそうな気がします。

う~ん、なんとも謎な作品。ヤンデレツンデレ大好きな人で毛色が違ったお話読みたければ一考の余地アリですね。ただ、救いはないですが。ああ、あとイラスト買いするとのけぞる部分があるかもなあ、とか。

hReview by ゆーいち , 2008/10/18

泣空ヒツギの死者蘇生学

泣空ヒツギの死者蘇生学 (電撃文庫 あ 26-1)
相生 生音
アスキー・メディアワークス 2008-10-10
  1. 著者近影の記述より。最初は200頁なかったようですが、本作は、400頁近い厚さです。 []
  2. 何より幼なじみが以下略なのは私に対してケンカを売っているのかと……いや、これは個人的感情ですし、話自体が面白ければそれも問題ないのですが……。 []
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