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ぴにおん!

stars たとえば。世界が誰かの見ている夢だとしたら。アンタはどうする?

ちっぽけな発火能力を持つだけのいたって普通の少年(のつもり)佐々木与四郎は、かつてTVの奇人オーディションに出場したことがあった。その場で、生温かい視線で、超能力をスルーされた苦い記憶を忘れるために、心機一転遠方の学校へ進学した与四郎は、入学式当日、クラスの自己紹介で突飛な発言をする少女と出会う。「木元二葉です。佐々木与四郎と3年後に結婚します」そう言った彼女をはじめとして、与四郎に迫る美少女が続出。彼女のたちの狙いは、実は……。

涼宮ハルヒのまぶらほ

とでも名付けてあげましょう。ってなもんで。

所々で他作品を彷彿とさせる部分があり、これまたパロディなのかオマージュなのか判断に困るところです。主人公の独白が、どうにも苦手な口調なので、その時点でハードル高かったんですが……。

そんな感じで、主人公に迫る美少女軍団、彼女たちの狙いは、主人公のアレ。なんというか、ヒロインたちに好意がないときついですねえ、与四郎の心境的に。特にメインヒロインのはずの二葉は壮絶にデレない。ツンしかない。何、この凶暴キャラ。対抗のナナも天使と悪魔の両極端な性格で、主人公に対しては毒舌メインだし、唯一関西弁な外国人・ニーナが癒しを与えてくれる……?

まぁ、主人公がうじうじしてるわ、ヒロインは凶暴だわ、さらには物語のオチが延々と突飛な展開を見せてくれた割りに、非常に遠回りで身近な問題のスタート地点にたどり着くまでだわと、なんとも読者を選ぶ作品じゃないかなあ。挿絵ぱらぱら見てみると、見事に二葉は笑ってない。う~ん、冒頭の印象を引きずったまま、改善されないのはキャラ作りに失敗してる気がするけれど、こういうのが好きなひとにはたまらないんでしょうかね。

二葉のそんな態度にも、結構な理由があるんですが放置気味、それぞれの抱えた問題は棚上げにして、これから始まる物語のための壮大なプロローグ、そんなお話。これ、もしかして続き、出たりします?

hReview by ゆーいち , 2008/11/30

ぴにおん!
ぴにおん! (MF文庫J)
樋口 司
メディアファクトリー 2008-11
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