機動戦士ガンダム00 2nd Season #16『悲劇への序章』

2009年1月26日

アフリカの軌道エレベーターを占拠した、ハーキュリー大佐率いるクーデター勢力。その目的はアロウズの蛮行を世に知らしめることで、秘密裏に行われてきたアロウズと連邦政府の一部勢力による独裁がついに白日の下に晒されました。まぁ、これを信じるかどうかは、一般人の判断で、上手いこと情報統制されて飼い慣らされてきた層にとってはこちらの方が信じられないなんてこともありそう。また、世界を二分する戦いに発展するのかな。

かつて理想を語ったハーキュリーの今の世界に対する絶望が見て取れる回想。正規軍による叛乱の事実はどこにも伝わらず、その要求も通ることはなく、そしてアロウズによる殲滅作戦がこれから始まりそう。王留美の言う、終わりの始まりが訪れようとしていますな。

プトレマイオスも、このクーデターをイノベイターが見逃していたことを疑念に思いつつも、刹那との合流のために現地への進路を取ります。選択の余地もなく、決戦の地に赴くわけで、これが罠だと否定しきれないですが。そして、当の刹那は、アフリカでブシドーと向き合っているんですが、何やってるんだろ。

セルゲイ大佐は密使としてハーキュリー大佐の元へ。軍の中でも様々な思惑が錯綜してますね。地上で待機するイノベイター勢は悶々。ルイスとアンドレイは理想に燃えつつも、未だにアロウズの行為を正義と、平和へと繋がると信じているようで。かつて母親を亡くした事件が尾を引いてるとはいえ、アロウズの行いを必要悪と断じるには、まだ覚悟が足りてないようにも思えますが。

んー、ハーキュリーの行動は、どこかで捻れてるなあ。守るべき市民を盾に取り、彼らに血を流させても、愚かな市民たちは堕落した罪を償うべきだという過激な考えですか。そりゃセルゲイ大佐も同意はできないだろうなあ。オートマトンの無差別な攻撃で、人質にまで被害が出、それを人質たちが傷の痛みを思い知らされることで、アロウズの非人道的な行為を否定させようと。このクーデターの真意は、市民たちの心に、小さな疑念を植え付けること、だけれど、連邦議会による情報の捏造で真実はまたしても闇の中? 6万の市民の口をふさぐ、大量虐殺をしたアロウズにしてみれば造作もないことに思えますが。

トランザム対トランザム。ブシドーは血を吐きつつもダブルオーライザーと互角の戦いを。オリジナルに比べてリスクの多い疑似太陽炉でのトランザムだけれど、短期決戦で、ガンダム打倒に全てを捧げているブシドーにとっては、後のことなど知ったことではないという戦い方ですね。プトレマイオスの到着により、勝負に水を差された形ですが、刹那の傷も限界、万全の状態で決着を付けるときは、最後の戦いのときでしょうか。

連邦の狙いは、やはり不穏分子の一斉排除。あれだけ苦労して破壊したメメントモリがもう一基あって、その狙いはアフリカタワー。やはり容赦ない攻撃。カタロンも反乱軍も、ソレスタルビーイングも、そして人質もやっぱり皆殺しモードですか。破壊するにも目標ははるか宇宙。果たしてどう出る?

次回はいよいよ主要キャラに続々退場者が出てきそう。セルゲイ大佐、息子と戦場で相まみえたとき、どうする?

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