もて?モテ!〈2〉ある日全員はいてない!

2013年4月18日

stars 社会の闇を照らす、一条の光! 『世の中に不思議なことはないのだよ』と颯爽と現れ、じっちゃんはいつも一つ! 超探偵、和登詩之舞、華麗に参上!

モテ王国建国を目指す良太郎。異性のメアドを登録するとその子にモテるというモテ携帯を手に入れて、これまで非モテだった良太郎の生活は一変。何かにつけて彼にかまってくる女の子たちの出現に、義妹の六花はヤキモキが止まらない。そんな中、街を賑わす、下着ドロ・変人二十女装の疑いをクラスメイトの詩之舞にかけられた良太郎は、彼女から四六時中の監視を受け、あまつさえ良太郎の部屋にまで乗り込んできて……。

むぅ、やはりこのネタは続けてやるにはちょっと厳しいのかも。まぁ、前回で、本命な六花についてのお話がある程度片が付いてしまったから、物語の方向性としては、彼女の気持ちに気付かない鈍感主人公と、ヤキモキするヒロインの構図に落ち着くのは自然ですが。

そんな感じで、展開的には前巻とほぼ同じかな。少しだけ良太郎が女の子の気持ちを理解できるようになったおかげか、割とスムーズに攻略(笑)が進んでいるような気もしますね。

お話の流れ的に、女の子を攻略したらその後は放流なんですが、モテ携帯の力がなくなっても、しっかり芽生えた恋ごころが残ったままなので、良太郎の周囲がどんどん賑やかになっていってますね。その分、限られたページ数の中では、全員にしっかりと見せ場を持たせてやるのがだんだんと厳しくなってきたのかも。今回は、特に最後の麻実のエピソードとか、なんだか取って付けたような分量の少なさだったし。むしろ、これは次巻のプロローグに持ってきて、彼女を絡めたエピソードをそれなりのボリュームでやっても良かったのかなあとか。

まぁ、メインヒロインは義妹な六花でしょうから、今後どういう風に関係が変わっていくのかをじっくり描いてくれた方が好みではありますね。

hReview by ゆーいち , 2009/02/07

もて?モテ!〈2〉ある日全員はいてない!

もて?モテ!〈2〉ある日全員はいてない! (MF文庫J)
長野 聖樹
メディアファクトリー 2009-01
Amazon | bk1