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ナインの契約書〈2〉 The first day of last days

stars 人間なんて救うに値しない、愚かな生き物だということを、あの人間に媚を売るだけのニセ悪魔に、よぉく理解させなきゃ。

人間と契約し望みを叶える代償に魂を得る。悪魔であるいちじくと使い魔のにのまえはそんな契約者たちの行く末を見つつ、今日も探偵家業を営んでいる。しかし、そんなふたりを敵視する一二三ワルツは、九たちとは違う方法で魂を集め、追い込むための準備を始めていく。悪魔たちの思惑も知らず、契約を果たした人間たちの物語が再び始まる。

前巻にあったようなダークさは少し薄め?

そして、九という悪魔の、人間に対する接し方がだんだんと明確になってきてますね。どうでも良いという態度を滲ませつつも、契約によってもたらされる不幸と、得られる幸福を天秤にかけさせ、そのどちらかを選択させる、最後の背中の一押しをさせているように思います。

そんな九の行動は、やはり異端であるようで、彼女人間びいきを快く思わない悪魔・一二三の登場で、この物語は悪魔の契約によってもたらされる人間たちの行く末を見守るお話から、九と一二三の人間を媒介にしたある種の闘争の様相を呈してきているように感じられます。

良くある悪魔のイメージと、その極悪非道さからすると、一二三の方がよほど正統に悪魔っぽいんですが、逆に九がこういう迂遠な方法を採ってでも、人間を結果的に救う方向へ歩ませているのか、そちらも気になってくるところではありますね。良くあるパターンだと彼女の出自に秘密があったりするんでしょうけれど、はてさて……?

ともあれ、本格的に物語が動き始めたような展開でしたね。サブタイトルも意味深で、今巻はあくまでこれからの物語の前哨戦に過ぎないといったところでしょうか。本格的に悪魔同士の抗争へと発展するのか、はたまたさらなる不幸がまだ見ぬ誰かに降りかかり、それが大きな事件となるのか、続きに期待ですね。

hReview by ゆーいち , 2009/03/21

ナインの契約書 2
ナインの契約書 2 (2) (MF文庫 J に 2-2)
二階堂 紘嗣
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