MIB

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stars あたしたちはメイド・イン・ブラック。UFOや宇宙人と接触した人間に忠告やアドバイスをしてあげてるの。

宇宙人に狙われ、地球存亡の鍵を握ることになった、そう手紙を残し父は失踪した。そんな天川星人の自宅に突然墜落してきたUFO。中に乗っていたのは黒尽くめのメイド服に身を包んだ美少女・アリアだった。見てくれの良い外見に似合わぬ高慢ちきな宇宙人の少女は、星人が父から託されたあるものを回収するために訪れたというけれど、当の星人自身には心当たりもなく……。

前門の虎後門の狼!

なんだ、この攻撃力の高い美少女に囲まれた非日常は。ハーレムと思うなかれ、彼女たちの攻撃により生傷の絶えない星人の毎日はまさに合掌。突然、自宅に墜落してきたUFOに乗っていた美少女との嬉し恥ずかし同居生活など夢のまた夢、天上天下唯我独尊なアリアによって上から目線で接せられる星人が哀れで哀れで……。

そんな感じで始まった異星人コンタクトなお話。幼なじみ・美希との三角関係を交えたラブコメ路線と思いきや、そんな美希も実は、な展開で、主人公の星人に美味しいところはあんまりないような。端から見ればウハウハな様子だけれど、虐げられる様はとても主人公とは思えない(笑)

唯一の癒しはアリアと共に居候することになったミムラ姐さん。彼女の真っ直ぐさは、この性格が複雑骨折したような登場人物ばかりのお話の中で、唯一まともに見えますね。くそう、なんで彼女が正ヒロインじゃないんだ……。

と、正直、ヒロインのアリアが最後の最後までデレらしいところを見せず、というよりも、そこに至るまでの星人への仕打ちがあまりにひどくてまったく彼女に共感できなかったのが痛いかなあ。こういうゴーイングマイウェイなキャラは一度鼻についてしまうと挽回するのが難しいという典型例になってしまったような。

そういった意味で、ラストの爽やかさが微妙にうさん臭く思えてしまうのは損ですね。星人がこの物語の中で起こった事件で背負ってしまったものというのは、全く軽くないもので、その問題をエピローグの数ページであっさり回収してしまったのは、どうなのかなと思えてしまいました。

hReview by ゆーいち , 2009/05/17

MIB

MIB (電撃文庫)
柏葉 空十郎
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