戦う司書と絶望の魔王

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stars 本当に誰も、僕を止められないのか。本当に僕は、こうするしかないんだろうか。

ルルタは復活し、世界は滅亡の縁に立たされていた。無力化される武装司書たち。そして、語られるのはかつての救世主・ルルタの果てしなく深い絶望と、彼が求める本当の「幸せ」の形。世界を滅ぼそうとするルルタを止める術は残されているのか?

終わる世界はただ静かに崩れゆき、残されたかつての救世主はすべてに絶望していて。

いやぁ、続刊が出るのに1年待たされたせいか、すっかり話の筋を忘れていました。この作品、過去の登場人物が、物語の世界から退場した後でも様々な形で物語に関わってくるから、9巻もストーリーが続くとかなり複雑になってきてますよね。

けれど、そんな物語も、終盤に近づくにつれ一気に収束してきている感じ。本巻の最後で登場した彼が、まさか、彼が再び舞台に上がるなんて、想像すらしていませんでしたよ。
そして、前巻で死んだはずのハミュッツもまた、死んでさえも戦うことを捨てはしないという筋金入りっぷり。対ルルタの切り札として用意されたハミュッツに隠された本当の力が、真にルルタを打倒し得るものなのか、あるいはかつてのエピソードのようにハミュッツと彼の対戦が再び描かれるのか。先が読めない展開は、いよいよ次巻で完結。この絶望に満たされた世界の行く末は、果たしてどうなるのやら……?

それにしても、世界を救おうとするのも、滅ぼそうとするのも、たったひとりの個人がたったひとりの個人へと向けた想いが、恋が、愛が根底にあるというのがもうね。この作品のテーマに通じるようなこの恋の行方。絶望に沈んだルルタと、ニーニウにも、何らかの救いが持たされることを願って止みません。

hReview by ゆーいち , 2009/08/09

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