ちょコワ、いかがでしょう? ほんとにあった、ちょいコワ奇譚集

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stars 幽霊はいなくても、幽霊を出現させる呪いはある。そんな風に思っているんだよ。

富士見書房でアルバイトをする矢作妹兎子は、編集者として作家・水城正太郎の担当をすることになった。小説のネタとして怪談を蒐集していた正太郎とともに、怪談小説を作ることになった妹兎子は、正太郎に自分が経験した怪奇体験を語る。そして、それがきっかけでふたりは予想もしなかった事態に巻き込まれていくことに……。

ちょっとどころじゃないホラー。

こういう毛色の違う作品はなかなか見かけないかなあ。主人公=作者というノンフィクション(風味)な実録怪談ライトノベル。どこまでが真実で、どこからがフィクションなのか、それはあなた次第というところでしょうか。

編集バイトの妹兎子さんからもたらされた怪奇体験をきっかけに、それを追いかけることになった正太郎とふたりでずぶずぶと後戻りのできない深みへはまっていく流れ。良くある都市伝説や怪談ネタでジャブを放ちつつ、他人から伝え聞く物語から自身が実際に巻き込まれていくという展開は、そのネタの既視感云々は別として怖いですね。現実を浸食していくかのような物語の発展は、昼間に読んでいてもゾクゾクさせられる感じ。

欲をいえば、挿絵として描かれる部分も、もうちょっとホラー寄りな絵の1枚や2枚あっても良かったかなあというところですね。絵師の絵柄的にやたらと怖いシーンとかの描写が難しいというのはあるかもしれないけれど、例の「なきさん」のところとか、絵があったらもっと怖かったのかもなあとか思ったり。

なんだかお話的には一応の収束はしつつも、巻き込まれた怪異は継続中? また、ネタが溜まったらこの形式で発表されるんでしょうか。富士見書房編集部の胸三寸なシリーズになりそうですが、続きがあるのなら読んでみたい作品ですね。

hReview by ゆーいち , 2009/09/13

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