生徒会の月末― 碧陽学園生徒会黙示録2

2009年11月20日

stars 楽しむ時は、楽しむ! 祝う時は、祝う! 誰かの幸せを、記念を、心からお祝いしゅることは、とっても、とっても温かくていいことだと、おみょう!

生徒会の月末(書影大)

私立碧陽学園生徒会―そこは、美少女メンバー四人が集う楽園だが、楽園のご主人様(妄想)である杉崎鍵は今、美少女達を裏切り、オトナの世界へ旅立とうとしていた。いや、杉崎だけではない。いたいけな腐…じゃなくて婦女子の椎名真冬も、また。人は皆、様々な経験を経てオトナになる。生徒会のメンバーだって、例外ではないということだ。さあ、オトナの世界へ向かって飛びだそう! 碧陽学園生徒会と一緒に!

[tegaki font="poptai.ttf" color="Aquamarine" strokecolor1="Teal" strokesize1="3″]なんだかいろいろとダメな日常[/tegaki]

本編の方は自虐ネタがあふれ出してややマンネリ? とか思ったりしたシリーズだけれど、生徒会室という閉鎖空間を飛び出し、クラスメートたちも巻き込んだフリーダムな舞台を手にした生徒会の面々はまだまだパワーがあふれているようで。

生徒会役員以外のキャラも参戦ている黙示録の方は、とくに杉崎周りの人間関係が混沌としていて愉快愉快。宇宙姉弟もそうだけれど、やはりギャグなのか本気なのかすでにカップリングが成立しつつある中目黒くんとの絡みとかが必見どころかと。

そういった意味では後半に収録されている書き下ろし短編の数々というのは杉崎を中心にした物語というよりも他者視点からものものなので新鮮ですねー。

何気にちょっといい話を織り交ぜて、ギャグ一辺倒で終わるわけではないあたりが一癖ありますが、むやみやたらにテンション高く最後まで勢いよく突っ走ってくれるようなおバカな話が頭空っぽで楽しめるから、外伝の方はそんなお話をもっと見てみたいですね。

時期的にアニメ化決定以降で雑誌掲載部分はそんなところをネタにしてるので生もの感はありますが、それはそれでこの作品らしいですよね。

hReview by ゆーいち , 2009/11/08