まじ×どら

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stars 忘れたら、また最初からやり直せばいいじゃないか。君が僕のことを忘れても、僕はもう、君のことを忘れない。何度忘れても、その度にまた君と仲良くなって、いくらでも一緒にいてやるよ。何度でもだ。いいか、何度でも、だ!

「別にあなたのために記憶なくしたわけじゃないんだからねっ」
朝、いきなり全裸で飛び込んできた彼女の言葉はそれだった――。
僕・成瀬冬弥の目標は一人前の魔法使いになること。日々是勉強中…なんだけど、魔法を使えばいつも幼馴染みの沙織のスカートをまくってしまったり、怒らせてばかり。そんな僕の許に現れた記憶喪失な上に貴族と言い張る強気な少女・ナナのせいで、より劣等生のレッテルが…。しかも彼女の記憶を取り戻すまで一緒に住み込んで面倒を見ることに ――!?
そんなお騒がせドラ娘とのマジカル・ラプソディ、開幕です。

唐突に主人公の部屋に飛び込んでくる美少女、しかも全裸! そして、記憶喪失! と、もう、それなんてエロゲ? な導入ですね。魔法学園とか、最近、似たようなゲームをやっていたからさらに印象がかぶったり。

タイトルから普通に想像できる通り、ヒロインのナナの正体はアレなんですが、そこに気づくまでに作中で巻き起こるイベントが、いやもう、ゲーム然とした日常パートの延長だなあと感じたり、オリジナルラノベというよりも、どこかのゲームのノベライズを読んでいるような気になりますね。

そういう意味では、過去の作品のいいとこ取りな物語という印象が否めませんでした。ヒロインはともかく、主人公・冬弥の周囲にいるキャラクターたちが、その役割にかちっとはめ込まれたようなテンプレ的な性格付けなので、なおさら印象に残らないのかも。

ストーリー展開自体は、記憶喪失なのに、その居丈高な振る舞いで、何かにつけて冬弥と衝突するナナの、記憶を取り戻す過程をまったりと描いているんですが、まぁ、日常パートでの盛り上がりがいまいちなせいか、最後の劇的な展開へとつなぐための、溜めが十分じゃなかったのかなあ。過去の出会いと、約束を守りたいという純粋な気持ちと、今、それを受けて、その願いをこれからも叶え続けていくという、新しい誓いを交わすというのは定番ながらも、それまでの積み重ねがしっかりしていれば効果的な演出だと思うんですけれど。

そんな、冬弥とナナにとっての大切な試練も、事が終わってみればうやむやになってしまったエピローグ。大切な誓いは秘めたまま、一人前になろうとする冬弥の決意は、自分のためだけでなく、ナナのためでもあるようになって。ひとりじゃなくてふたりぶんの思いを抱え、落ちこぼれながらも前向きに進んでいく冬弥と、その近くで、賑やかに騒ぎ立てるナナの日常は、これからも続いていくのでしょうね。

hReview by ゆーいち , 2010/04/20

まじ×どら

まじ×どら (電撃文庫)
麻宮 楓
アスキーメディアワークス 2009-08-10
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