H+P(6) ―ひめぱら―

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stars 帰れるものならトレクワーズ王国に帰りたいと思っていたけど。ひょっとして俺は、ドツボにはまちゃったんじゃないのかな……?

カルタギア帝国の後宮にある大浴場は、黒大理石で作られた広大なもの。そこに、囚われのカタブツ侍少年・神来恭太郎が、齢八歳の幼女帝カリギュラとともにいた。しかも――。
「きょーたろ……。怖いのだ……」
カリギュラの瞳は潤み、彼女の頬は上気している!
「きょーたろ、急に動いちゃらめなのだぁっ! はぅぅんっ!」
もしも恭太郎の姉・桜子がこれを聞いていれば、彼の命はないだろう。しかし、恭太郎は声を大にして反論する!!それもこれも、すべては彼なりの正義に従った行動らしいのだが……。
新展開(?)のハーレム・ライフはいよいよモザイク確定です。

ょぅ ι゙ょだいすき!

いや、私じゃなく、主人公がデスネ……?

カルタギア帝国に拉致され、かの国の女帝・カリギュラとお世継ぎを作ることを迫られる恭太郎。けれど、肝心の女帝は、齢わずか八歳という、もはや普通の作品のヒロインにしてもある意味、犯罪の領域にあるちんまい女の子で。

恭太郎視点でお話が進むわけで、必然的に登場する人物はトレクワーズのお姫さま方から、カルタギア帝国の泣く子も黙る将軍たちに変わるんだけれど、世界観のご都合から、誰も彼もが女なせいで危機感というのがかなーり薄いですね。ぶっちゃけ、別の国にハーレムこしらえたんじゃないか、恭太郎? とか思ってしまうわけで。

軍事一辺倒にして、文化的にお固い国風からか、男女の睦みごとについて、みんながみんな知らないというのがトレクワーズ王国の事情とは大きく違って、そんな何も知らない側から、あれやこれやと迫られるという新たなシチュエーションが堪能できますね! いや、こういうのが好きなひともいるでしょ、いるよね? まぁ、妙齢の女性がそんなことを全く知らないというのもさすがにどうかと思うけれども、あっけらかんとお世継ぎを作るために迫ってくるのよりも、やっぱり恥じらいは大事だよねと思わされたりもしてしまいます。別にキャラ的にはそんなに惹かれるものはないんだけど、鍛え抜かれた女戦士とかって言われると、ねえ。まぁ、軍師役のアスピアのクールぶろうとしつつも羞恥に動揺しまくりな様はにやにやできましたね。

さて、肝心のお子ちゃまなカリギュラさま。当然のことながら男女の関係なんてのはさっぱりわからず、それだけ見ればまだまだ夢見る女の子。だけれど、敵から見れば恐れられる冷酷無比な女帝も、その懐に飛び込んでみれば――というかこの場合は懐で抱きしめてみれば――彼女もまた、トレクワーズのお姫さまたちと同じように、国を思い、理想を思い、善かれと思って事を為しているということに気づかされます。平和主義で行くのと、大事の前の小事と犠牲もやむなしで行くのとで、主義主張は異なれど、目指す未来の方向は同じなんじゃないのかなあ。

相反するような思想の前に、和解は困難に思え、何よりもトレクワーズ側が恭太郎を奪われ、そしてお姫さまたちも魔法により幼い姿に変えられてしまったなどと、やられっぱなしな状況なだけに、両者の仲立ちをしようにもことは簡単ではなさそうですね。

ラストに登場したガイルーンは今度はトレクワーズ側に付くようだし、英雄と語られる彼が、けれど今の段階では混乱の現況でもあるわけで、その思惑は穏やかなものじゃないように感じられますね。

両国の対立をどうするか、恭太郎の身に課せられた使命はどんどん重みを増していくような感じですが、どちらとも思いを通じ合わせることができるような彼の決断があれば、それこそ自分のハーレムを築いて、みんな幸せ! とか大団円を目指すこともあり得そうな気がするんだけどなあ……(笑)

hReview by ゆーいち , 2010/04/29

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One Trackback to H+P(6) ―ひめぱら―

ゆーいち
ゆーいち 2010年4月29日 at 22:06:08

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