大図書館の羊飼い overture

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stars ううん、そんなことないよ。だから、もっとなんだよ。きっと、学園生活は、もっと楽しくすることができると思うんだ。

放課後になると学園の大図書館に集い、寄り道だらけの活動をしている筧京太郎たち図書部のはじまりの物語――。一学期の始業式が終わり、教室に戻ってきた白崎つぐみは悩んでいた。「わたし、変わらなきゃいけないんだよ」親友の桜庭玉藻に突然告げる彼女だったが……。話題の新作ゲームを発売に先駆け『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!』の田尾典丈が渾身のノベライズ! 羊飼いに誘われた五人のヒロインが奏でる前奏曲overtureを綴る珠玉の短編集!!

本編の前日譚という位置づけで予習になるのかなあと思っていたら、多分体験版との併用推奨の本でした。

いやぁ、体験版をやろうにも最近体験版は規模が比較的大きくて数時間はかかるケースが多いのでなかなか手が出しづらいんですよねえ。ごろ寝しながらノートPCで遊ぶスタイルなのですが、パソコンを用意するのさえおっくうになってきて……ってどうなんだか。

オーガスト作品はユースティア以外は遊んでいるので、このノベライズの雰囲気も割と原作の空気を大事に文章化しているんだろうなという感じはしますね。『ギャルゲヱ』の田尾さん執筆なんで、そもそもこのジャンルへの知識も深いでしょうし本人自身もオーガストファンだとあとがきで公言しているくらいだし(笑)

けれど、この本一冊で作品世界の何が分かるかというと多分何も分からないんでしょうね。体験版で本編の序章部分をプレーしていればそこに続くキャラの関係などもあるようだと、他の方の感想で見かけましたが、前日譚は前日譚の域を出ない仕上がりになっているため、本編の設定を掘り下げる方向には使えないかなあとか、SS 書きの視点から見てしまいます。多分、本編クリア後に他の出版物との文章と組み合わせれば設定補完的に使えるんでしょうけれど、これを見て本編の購入を決めるという販促の方向には上手く働いているかは正直疑問が残りますね。ファンなら多分、とりあえず買っておけという判断をする人も多そうだし。

印象としては、今まではメーカー公式 Web で後悔されていたキャラクター SS をまとめて出版してみましたという感じですね。今までも公式サイトにこういう SS を掲載していたこともありますし、今回はエンターブレインとのコラボ的な意味でスーパープレリュードの別冊として発行したのではないかなんて想像してみたり。

そんなわけで、本編のゲームを購入確定している人は、多分、今読んでも本編終了後に読んでもどちらもで大丈夫な内容かと。ゲーム自体はまだまだ先の発売なので、自分の中での期待値を上げていきたい人は読んでさらに妄想を膨らませてみたらいいのではないでしょうか。

ただ、べっかんこう氏のイラスト目当てだと残念な感じですが。これまた Web 用に描いていたカラーイラストを挿絵にしてみましたって感じで完成度としては今ひとつ以上にがっかり来ますねー。

hReview by ゆーいち , 2012/10/21

大図書館の羊飼い overture

大図書館の羊飼い overture (ファミ通文庫)
田尾典丈 べっかんこう(オーガスト)
エンターブレイン 2012-08-30

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