双子ルート、竜胆ルートを読了し、コンプリート。
ひたすら長かった印象が……。この文学的なテキストは好みが分かれそうではありますが、作品の雰囲気を考えるのなら、これくらい徹底してくれてれば、むしろ清々しいという結論に。
不満をいわせてもらえれば、主人公以外の登場人物全てが\であるという時点で、大団円はあり得なかったということかと。竜胆以外のルートが、ともすれば全て捨て石となっているような物語は、美しくはあっても、やはりどこか釈然としないものが残りました。
最後の選択肢を選んだ後の展開は、その描写の巧みさとも相まって、もの悲しくも美しい幕引きですね。
竜胆という謎めいた存在が、結局は最初から最後まで、物語の芯をになっていたという印象です。最終的に、彼女の物語が有無をいわせず始まるわけですが、そこへ至る過程が、私にはやや受け入れがたい部分があったことも事実です。物語構成としては、よく練られていると感じますし、えろげテキストらしからぬ文学作品めいたテキストは癖は強くとも、魅力的に映ります。
それでも、麻子、紫織、斎、伊美らとの思い出を、過去のものとして受け入れ、進まざるを得なかった主人公、工月の感傷は、彼とは違った意味で、私にはきつかったですね。この物語が、終わってみたら竜胆のために用意された物語だったというのは、彼女たちが浮かばれないように思えるので。
田中ロミオ作品ということで、CROSS†CHANNELのような物語を予想していたら、良い意味で裏切られましたね。こんな作風でも物語を紡げるとは、凄いライターですな。
最後に、欲をいわせてもらえれば、普段あまり目にしないような語には適当にルビがほしかったなぁ(^^;
1話のデモムービーと、2話の体験版、OPムービー2種類を見てみました。
う〜む、マシンパワーを要求するゲームですね。
体験版のインストールにかなり時間かかるんですが。Windows Installerでインストールするのは構いませんけど、700MBからなるアーカイブを解凍後、ようやくインストールが始まるっていうのは明らかに間違っていると思います! ま、VRAMが32MBのG550な環境でも快適にゲーム自体は動いたので良しとしますが。
来週発売ですが、悩みますね〜。値段も高めに設定されてるし。評判聞いてからにする可能性が高いですが。
作品の雰囲気とかは、凄く私好みなので、よほどシナリオが致命的にアレでない限り、楽しめそうな予感はしていますが。
ま、あとは、メーカが大容量のバグパッチをリリースした前科があるので、そういった意味でも様子見(笑) さらに、現在予告されている、おっぱい修正プログラムには、苦笑するしかありませんからね(^^;
読了。
実験作は実験作以上ではなかったかな? 正直、面白いともつまらないとも断じることの出来ない内容でした。
舞台の、そう、この物語はおあつらえ向きに用意された主人公とミワにとって、何度でも再利用可能な舞台なのでしょう。ちょうど7日間で終了するのは、世界を創造し直すにはそれくらいの時間で十分だからという、天使の言葉への揶揄でしょうか。
淡々と、不条理に、理不尽や、狂気や、虚無を綴られていると、こちらの感覚が麻痺してきますね。どいつもこいつも、自分の言葉で自分の論理を語るものだから、もういいやと序盤で思ってしまうのは、損してるんじゃないかな。
で、この世界の中で、一番割を食ったのはカミナですかね。7年も仕込みを続けてきたのに、結局退場させられてしまったわけですし。あぁ、「世界」に絶望したというのなら、その世界から消えることができたということは、あるいは唯一の救いだったのかもしれませんね。
谷川流には、ハルヒシリーズ的な物語を期待してるんだな、私は。
この作品は、谷川流にとっては意味があるかもしれないけれど、受け取る読者の中には、困惑する人も少なくないのではないかなぁ?
ブラックさでいうなら、砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないとか、そして、楽園はあまりに永く―されど罪人は竜と踊る〈5〉とかの方が、大きかったように思えます。
この作品を世に出したことで、谷川流の新たな境地が開けるとしたのなら、この流れを組むであろう別の作品で、今度は、真剣勝負をしてほしいものです。
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