04:30am起床。
読了。
いやー、面白かった。前巻までの微妙にシリアスぶった展開よりも、こうやってラブコメ路線に突っ走ってくれた方がノリが良いですね。なんともキャラが変わったかのようなツンデレっぷり&恋愛不器用スキル発動のサクヤ嬢にくらくら。唐突に頭角を現してきた天高原A女史の暴走っぷりが、このコメディ化に拍車をかけているのは疑いがないですが、まさにグッジョブです。
嬉し恥ずかしな交換日記で綴られる感情の変化や、日記のページを模した各章の扉絵のイラストもなかなかよろしいですね。
本編での最大の見所であるデート〜ビルの屋上でのシーンは、ここぞとばかりに挿絵が効果的に使われて、いや、こういう演出ができるのはラノベならではだなぁと。
とりあえず、さくさくとサクヤに斬られまくる密の立場が、ドクロちゃんにおける桜くんの立場にダブって見えてしまったのが、微妙にギャグっぽく感じる理由なのではないかなとか思ってみたり。ま、そんなギャグっぽい部分を差し引いても、恋愛要素が前面に出た今巻の展開は、非常に私好みで楽しめたのは間違いないですな。終盤のとある人物に絡んだ悲劇的な展開も、いきなりながら、少しずつサクヤに傾いてきた密の気持ちを、リセットするような意味合いと考えると、なるほど、絶妙なタイミングだなと、いろいろ裏を読みたくなってしまいますね。
閑話休題的なエピソードが中心ながらも、次巻への期待が高まる引きを含めて、これまでのシリーズの中では一番好きなお話でしたねー。
読了。
表紙から想像したイメージと内容が、良い意味で裏切られた一作でした。
主人公の商人・ロレンスと豊饒の神・賢狼(自称)ホロの旅道中。かつてない商機に賭ける商売人同士の駆け引きや、さらにその奥にある商会同士の非合法な争いの緊張感。
ロレンスとホロの会話も、ホロが長命であるが故にロレンスを手玉に取るような場面が多く、してやられた感で悔しがるロレンス、けたけたとそれを楽しむホロという構図。こう、恋の予感! とかがなく、良い意味で息のあったパートナーシップを発揮する二人のやりとりが楽しかったという、そういう作品。
まぁ、作中の描写の多くが、主人公が商人であるため、商売に絡む部分なので、その辺が期待とずれると、また微妙かもしれないけれども、私は新鮮味があってなかなか楽しめましたね。
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