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あんでっど★ばにすた!〈2〉
コシヌケヒロインに愛の手を!
真尋に迫る青い性の誘惑(笑)と、前巻のラストで救われたセフィラと、彼女の第一の友人となった冬子の登校シーンから幕を開ける物語。一匹狼を気取って、真尋以外の誰とも友人らしい関わりを持つことができなかった冬子の、セフィラとの距離感の取り方に戸惑う様が新鮮で、けれど眩しく映ります。
で、登場したのはいかにも訳ありなお嬢さま・東城小弓。冬子との間に漂う険悪な空気を隠そうともせず、真尋に言い寄る彼女には狙いがあって……。
そんなこんなの鈴木鈴新シリーズ第2弾。黒い話を書く作家という印象が未だに拭い去ることができませんが、今回もラブコメ寄りの展開で、ドタバタが楽しい感じのエピソードでした。セフィラと冬子の、対真尋戦略会議で、冬子が面白いようにコシヌケ呼ばわりされるシーンは痛快で笑えるし、そもそも冬子自身が傍若無人を絵に描いたような粗忽で凶暴な性格なのに、こと、真尋絡みではどうしようもなく臆病になってしまうのも可愛らしい。もう、今後もこの路線で行ってほしいかと。
中盤以降には、リシュエルとアルベルクの剣呑なやりとりやら、それこそ命の危険が確実に迫り来るという緊迫した対決シーンなどもありつつ、トンデモな決着で一件落着? まさかここまでコメディ寄せしてくるとは予想の斜め上。
ただ、封じられたセフィラの記憶の残滓や、リシュエルがひた隠しにする瘴主という存在の意味、そこはかとなく黒い要素も漂わせているので、今後作風が豹変しても驚かない自信だけは付いてたりましますね。
hReview by ゆーいち , 2007/06/24
- あんでっど★ばにすた! 2 (2)
- 鈴木 鈴
- メディアワークス 2007-05
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あんでっど★ばにすた!
鈴木鈴新シリーズ。相変わらず序盤の軽妙な展開と、終盤の重苦しい展開のギャップが素敵です。さすが黒作家。ここのところなりを潜めていたかと思ったら、この作品の世界観自体は黒い意志の蔓延を感じさせるので、のびのびと書かせたら大変なことになりそうな予感が!
五法と呼ばれる特殊な力の存在する世界、特別であるという説明が主人公たちの口から語られるだけで、世間からどのように思われているかの描写が少なめだったので、その存在の特異さの演出が弱い感じ。日常の描写とか、真尋と冬子、左乃宮と黒島といった掛け合いの会話とかは割と楽しめ。このノリで最後まで行ったら、また別の作品になっていたような。
登場人物が単巻で完結するには多めで、諮問機関やら廃絶十字やら、五法を巡る様々な思惑がほとんど明かされていないので消化不良感が残りますが、真っ黒な結末にならず、比較的明るめに終わらせてくれたのは、ご都合主義的だとしても救いがありますね。まぁ、リセットしてやり直すという締め自体は、個人的にはあまり好きではないのですが、このオチ自体が今後の展開への複線になっているのではないかとも思えます。主に黒い方向で。なので油断はできないのですが……(^^;
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