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森口織人の陰陽道〈巻ノに〉
わたくし、早めに決めておくべきだと、思うんですのよ? 遥奈原初雪の隣に座るのに、ふさわしいのはどちらなのか。
妄想が周囲にだだ漏れになる体質の遥奈原初雪さんを、護ってみせると誓った織人は、陰陽道の大家の筆頭でもある彼女の妖怪退治も手助けすることに。何かにつけて桃色な妄想に身を震わせる彼女をなだめすかし護る織人。果たして次にふたりの前に現れる妖怪とは一体……?
前巻からずいぶんと間が空いてしまいましたが、相変わらずの展開で安心? 常人には及びも付かないシチュエーションで繰り広げられるえろすな妄想に感心しきりですね。
そして、本作では、『ドクロちゃん』と違って、話がループしてないし、しっかりとした土台の上で物語を進めようとしている感じがしますね。おバカな展開の勢いだけで押していくわけでなく、下地となる部分に練り込んだ感が伺えます。まぁ、その辺の説明の仕方があんまり上手くなくて、「はい、ここから説明台詞入りますよー」と分かってしまう部分などは、まだ慣れてないのかなあとも思いますが。
作中で相対し、初雪さんが調伏した妖怪たちは、なんだか彼女の下についてさながらポケモン状態のような。この調子でどんどんと彼女を慕う妖怪たちが増えていったら大変なことになりそうな気も。彼女の一番近くにいる織人の命の危険的な点においても。
終盤ではいきなりシリアスな展開になったりと、今回の物語でははっきりとは見えていないけれど、向かう先は決まっていそう。織人の選択だったりも、これから先のお話ではユルくない戦いが控えていることを予感させますし。単なるエロコメではなく、また違った方向を目指しているようにも思いましたね。
hReview by ゆーいち , 2009/05/18
- 森口織人の陰陽道〈巻ノに〉 (電撃文庫)
- おかゆ まさき
- アスキーメディアワークス 2009-05-10
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森口織人の陰陽道
一つ、頼みがございます。どうか、初雪御嬢様の友達になってはもらえぬでしょうか。
県立・吝華高校に転校してきた森口織人は登校初日の道中、女生徒とぶつかった。彼女の手を取った途端に脳裏に浮かぶ扇情的な映像。自分の妄想が他人に伝わってしまうという、難儀な能力を持った彼女・遙奈原初雪と織人は出会い、そして、彼女の秘密を守るために、縁もゆかりもなかった陰陽道の世界へ足を踏み入れることになって……。
暴走妄想少女で陰陽師である初雪の秘密は、自分の妄想が他人に伝わってしまうこと。誇大妄想で被害妄想な彼女のそれは、それはもう、過激で過激で、青少年には刺激が強すぎます。そんな彼女の秘密を知ってしまった織人が、陰陽道と関わり、初雪との距離を縮めていく、そんなお話。
前作の『ドクロちゃん』が、大変はっちゃけていたのに比べて、冒険をするよりは手堅い話を作っていこうという感じなのかな? まぁ、登場人物の性格付けだったり話の筋だったりは、おかゆまさきらしい空気に溢れているんですが、やはり、『ドクロちゃん』の初期のパワーと比べると無難に感じてしまいますね。『ドクロちゃん』から毒な部分が消えて、ぇちぃ部分が残ったような。織人はいたって普通の人間で、撲殺とかされませんからねえ(笑)
このシリーズは初雪のあられもない妄想のバリエーションを楽しめってことなのでしょうか。確かに、口絵から挿絵から、もう、あれやこれやサービスシーンの大盤振る舞い。なんてアブない妄想なんでしょう。にやにやしてしまうじゃないですか。のっけから危険なシーンが結構多かったですが、これからどんどんカゲキになっていく可能性も? よしきた、期待しようじゃないか!
陰陽道云々は意外に手堅く設定寝られてそう、だけれど、こんにゃくの身体を持つ式神だとか、ゆるい感じで気の抜けるキャラ造作は、なんともおかゆらしいですね。顔見せ程度に登場した、遙奈原家の面々だったり、なんだかやたらとノリの良い織人の母だとかも良い味出してます。個人的にはもっとはっちゃけて行ってくれても全然OKなので、続巻はさらなるエスカレートに期待ってことで。
hReview by ゆーいち , 2008/08/14
- 森口織人の陰陽道 (電撃文庫 お 7-12)
- おかゆ まさき
- アスキー・メディアワークス 2008-08
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撲殺天使ドクロちゃん〈10〉
さよならドクロちゃん! 今度こそ本当に完結!
ある日未来からやってきた新たな天使ゼブルちゃんとダチュラちゃん。ふたりは唐突に桜くんに告げます。
「ドクロちゃんは未来の世界へ帰らなければなりません」
世界の平和を保つという天使の役目を果たしてもらうために、桜くんは苦渋の選択の末、ドクロちゃんと別れることに。
望まず離ればなれになってしまったふたりは再び逢うことができるのか?
――これは、過ちばかりの少年と、いなくなってしまった天使の少女が、
再び巡り逢うための物語。
表紙絵から予感していましたが、第10巻にしてシリーズ完結。書き下ろしの長編にて大団円(?)なエンディングを迎えました。
正直、この作品、どういうラストが描かれるかと思っていたら、予想していたのよりよほどまっとう(失礼)で、グダグダとギャグの皮を被ったシリアスなストーリーで、まさに劇場版ドラえもんのノリでしたね。所々でドラへのリスペクトが伺えるシーンもあったし。
おかゆまさきという作家の神髄というか。どうでもいい感じでだらだらと話を続けようと思えば続けられるのに、ここで敢えて一区切りをもってくるあたり、氏の決断が感じられます。もちろん、シリーズ全体としてみると、序盤の勢いとこれまでのお約束をぶち壊すような展開から、マンネリ化してた部分もありますが、ストーリーを進めるという大事な部分においては、かなり真摯に書いていたように思います。時たまシリアスな展開を挟みつつも、悲壮になりすぎず、ゆる~い感じでこのエンディングに辿り着けたというのは拍手を送りたいですね。
桜くん自身も、状況に流され、他者にいじりまくられつつも、最後の最後で株を上げ、そのまた後にいつも通りいじられるという、なんとも美味しくも悲惨な役を見事に演じきった感じ。これからも延々と続いていくドクロちゃんワールド。僕らの学園生活はまだまだ続くぜ!
次回作はドクロちゃんじゃなくなるということで、次の作品がどんな感じになるかというところに興味が向きますが、なにぶん、このシリーズのインパクトが強いから、どうしても比較されちゃうんだろうなあ。一発屋で終わらないだけの地力を見せてほしいところです。ともあれ、祝完結!
hReview by ゆーいち , 2007/10/31
- 撲殺天使ドクロちゃん 10 (10) (電撃文庫 お 7-11)
- おかゆ まさき
- メディアワークス 2007-10
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撲殺天使ドクロちゃん〈9〉
相変わらずのハイテンションぶり。ギャグもパロディネタ多めだけど、それはそれで。というか、『うる星やつら』とか『時をかける少女』とか、ネタ的に大丈夫なんだろうか。以前は『ドラえもん』ネタ使ってたから、そこで味を占めたか、おかゆまさき。この怒られる限界ギリギリを攻めるアグレッシブさがたまらない。
書き下ろしの後半はシリアスに展開しようとしてるのに、何をやるにしても周囲の人間と、当の桜くん自身がユルユルで真面目になれないので、緊迫感の欠片もない(笑) 自分の存在がかかっているのに、何悠長に思い出話に花を咲かせてるんだか。そして、オチのあまりの自虐っぷりに涙が……出ませんが。
次巻でラストなのかな? 結構衝撃な一文でエピソードを締めているんですが、二番煎じ感が否めないので先を読んでみないことには何ともいえないかなぁ。本気の本気で真面目な展開もあるかもしれないけど、『ドクロちゃん』である以上、そんな予想は軽く裏切ってくれるんだろうなぁ。バカな方向に。
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撲殺天使ドクロちゃん〈8〉
いつも通りでした。以上。
だとあんまりですが、物語が遅々として進まないのはさすがにだれてきますねぇ。夏休みエピソードもすっ飛ばして、さくさく進んでほしいのですが。
微妙にシリアスを予感させる引きで終わってはいるのですが、この作品なだけにきっとロクでもない展開を用意しているのでしょう。褒めてますよ? たぶん。
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