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なつき☆フルスイング!〈2〉 真夏の夜のケツバット

stars ケツバット女再び!

帰ってきた夏季に振り回される智紀。唐突に訪れる巨象機関の研究者。新たな人物を迎え、夢魔を巡る物語がまた始まる。

今回も短編3編を収録して様々な人々の悩みと、そこにつけ込むような夢魔との戦いが描かれています。前巻は夏季の身に憑いていた強大な夢魔とか、彼女の身の上のヘヴィな設定があったりと、話のスケールが大きかった感じがしましたが、今回は比較的身近な、だからこそ登場人物たちの抱える悩みに親近感を覚えたりするエピソードでした。

最後のエピソードで、巨像機関の暗部とも言うべきグアルネリ研究所所属の人物らが登場し、夢魔を巡る機関の思惑も一枚岩ではないということを予感させます。人を救うための研究というお題目から道を外れてしまった研究が、今後、否応なしに夏季たちに手を伸ばしてきそう。
あんまりシリアスな方面に走らずに、夏季のあっけらかんとした笑顔で、悩みを打ち砕くようなさわやかな話でいってほしいんだけどなあ。

hReview by ゆーいち , 2007/07/11

なつき☆フルスイング!〈2〉 真夏の夜のケツバット
なつき☆フルスイング! 2 (2) (電撃文庫 き 4-2)
樹戸 英斗
メディアワークス 2007-07

なつき☆フルスイング!―ケツバット女、笑う夏希。

なつき☆フルスイング!―ケツバット女、笑う夏希。読了。

タイトルの破天荒さとは違って、内容は思ったよりシリアス風味。夢と挫折と復活と。友情も取りそろえて大変美味しゅうございました。特に第二章の『バレエ×バイオリン』の千尋・美姫子姉妹のエピソードはシチュエーション的にもクリティカル。いやぁ、姉妹愛とはかくも素晴らしい。

主人公・智紀と夏希の関係は、恋愛とか色っぽい雰囲気を感じさせる以前にバカバカしさが冴える冴える。ネタ的にはターゲット年齢高めじゃない? な要素は分からない人が多そうな……(^^;

終章がやけに重苦しくて、逆に異質な感じがしつつも、綺麗に収まって大団円なエピローグ。いや、もう、この先も続いていく愉快な日常を想像させる良い引きでした。

文章的にはさすがに新人らしい荒削りさはありますが、勢いはかなりのもの。こういう作風で、また別の作品も読んでみたいな。

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