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よくわかる現代魔法〈6〉Firefox!
欲望は、他者の欲望を欲望する。人間の欲望に限りはないよ。
ジギタリスとの戦いが終結してしばらく経った日のこと。美鎖の元へ送られてきた荷物の中から謎の魔法生物・ファイヤーフォックスが誕生した。こよみに懐くファイヤーフォックスは、何処へ行くにも彼女と一緒。そして、ファイヤーフォックスが一緒だと、こよみもたらい召喚以外の魔法がちゃんと使えるようになって……。
なんか前の感想では5巻で終わってもきれいじゃない? とか書いてましたが、まるっきり新章スタートな第6巻でございました。
今回は章のタイトルに Web ブラウザもろもろの名前を引用してきたり、果ては物語の鍵となる存在のデーモンがまんまフォクすけっぽかったりと、Firefox 愛用者には、またなんとも言えない味わいがあったりしますね。
まぁ、お話的にはこれからの展開の下地ならしというか、今後こよみたちの前に何度も登場しそうな謎の人物が顔見せしたりと、あくまでプロローグ的な印象を受けましたね。せっかくなついてくれたプーとの別れがエピローグでかなりあっさりと処理されたり、もうちょっと日常と非日常、そして大切に思ったものとの別れへの惜別とか、深い部分を見てみたかったりと思っていただけに、やや肩すかしではありましたね。
今後はアニメ化もあるし、ここで打ち切りとかはあり得ないとは思いますが、あとがきの現代魔法坂は笑えないので自重してほしいものです(笑)
hReview by ゆーいち , 2009/04/18
- よくわかる現代魔法〈6〉Firefox! (集英社スーパーダッシュ文庫)
- 桜坂 洋
- 集英社 2009-03
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よくわかる現代魔法 たったひとつじゃない冴えたやりかた
おー、前巻のラストは、今巻の決着を付けるための布石だったのか。
ご都合主義もここまで並べ立てられると、清々しいくらいにきっちり決まってくれてるなぁ。
主人公のこよみは、結局最後まで落ちこぼれで、けれど、だからこそ賢く、冷徹である「魔法使い」としてのたった一つの選択をすることなく、思いもよらない解を見つけることが出来たのでしょう。
もうちょっとだけ続くとかあとがきにありましたが、ここで終わっても十分きれいかと。変に延命措置をするよりは、短編集みたいな感じでいくつかお話を書いて、それで潔くこの世界を閉じてほしいかなとも思います。
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よくわかる現代魔法―jini使い
文章が洗練されてきて読みやすくなってる印象。
物語の面白さとしても、前巻の過去話を土台に、一気に加速してきています。終盤の展開は、それぞれがそれぞれのフィールドでやれることをやるという、お約束でありながら、なぜか熱い。嘉穂の言う、白いヤツではなく、量産型の緑のヤツに憧れるという気持ちは、何となくわかったり。主役になれなくても、やれることがあり、諦めないことで、今回のサンドボックスにおける、惨事の発動をぎりぎり回避できたのではと。
結局、本作の主人公は、美鎖であり弓子であり、こよみであります。魔法使いならぬ、一般人である嘉穂の立ち回れる分野は、PCそれ自体という、読者にも覚えのある人がいそうな分野であることが、親近感を持たせるのに一役買っているのではないかと思います。冷静に、自体の打破を目指すストイックさは、なかなか格好いいものがあると思いますがいかがか。
あとがきのあとに、あの展開を持ってきたのは、正直驚き。あとがき読もうかなぁと思って、最後のページを見てみたら、なんか本編だったので慌てて最初から読み始めましたが、正解だったなぁ。衝撃というにふさわしい展開です。美鎖さん、ろくな目に遭ってませんが、次巻ではどのように収拾を付けるのか、非常に楽しみです。
今回の元ネタは、ウィザードリィやデスクリムゾンなどゲームから来てるのが意外に多くて笑えましたが、「はてな?」なのも多少ありましたので、ぐぐってみたら、そのものずばりな元ネタ集発見。ふむふむ、なるほど。
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よくわかる現代魔法―ゴーストスクリプト・フォー・ウィザーズ
ようやく物語が動き出してきましたね。過去話と平行して、黒幕となりそうな人物との邂逅までこなしてしまうとは、なかなか上手い展開です。
6年前に何があったのか、第1巻から仄めかされてきたクリスマスショッパーに絡む事件の真相が明らかになったり、読み応えありました。
何より、こよみが活躍してくれたのが嬉しいなぁ。彼女の茫洋さは、良くも悪くも弓子らに影響を与えてくれたのだと思うと、6年後の彼女らの出会いも、また感慨深いというものです。
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よくわかる現代魔法―ガーベージコレクター
1巻に比べるとボリュームが減った分、密度が上がっていて、トータルの面白さは上昇している風味。
あとがき先に読んで、恋愛もの? とか疑問に思ったわけですが、なるほど。
最後のオチは、直前の展開を見ると自然導かれるものと思いますが、終わり方としてはかなりきれいなものだったかと。ただ、美鎖がなぜ彼に恋愛感情を抱いたのかの説明が全くないので、単に自らの記憶のバックアップとして彼を利用したのではないかと穿ってしまいます。あぁ、もしかしたらそうなのかも。でも、彼女の羞恥による感情の揺れは演技じゃないと思えるんだけどなぁ。
一応の主人公のこよみは、少しずつ彼女だけの価値を見いだしつつあるような。本人は気付いてなくても、周囲がその価値を認めているようですし。
全体的に、各登場人物の行動理念に深みが感じられないので、薄っぺらさがまだ残っているように感じられるのがこのシリーズの欠点かな。ページ数が少ないだけに、もう少し増量しても動機付けなどの面で深く描いてくれたらと残念に思えます。
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