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ウィッチマズルカ (2). つながる思い
読了。
前巻が「きょうだい」としての在り方を描いたのだとしたら、本巻は「ともだち」の在り方を描いたといったところでしょうか。物語の本筋は、おおよそ予想の範囲内という感じで、ビジュアル的に見栄えはするのですが、ををっ、という驚きはやや弱め。
むしろ、未玖と夏咲の不器用な姉妹愛であったり、ひなたのともだちを作ることへの怯えだったり、彼らの祖母たちの友情だったりと、人間関係の暖かさやすばらしさ、ふとしたことから行き違いになったりするままならなさとか、そういった人々の関係の描写の方が魅力的です。夏咲と母親との会話とか、家族の絆の強さを感じさせる情景がそこかしこにあって、魔女という重い枷に囚われつつも、ありきたりの幸せを求めようとしたりする姿がとても好み。
ストーリーのバックボーンがだんだんと明かされてきながらも、未玖の力の特異性が何に起因するのかというのは、はっきりとは説明されず気になるところ。大きすぎる力を持ったものの苦悩というのは、この手のお話の定番ではありますが、未玖と力を求める夏咲の関係が、この力を巡ってひび割れないことを願ったり。
あと、ひなたは1巻のクールさが消し飛んで、かなり色物と化してますね。ぜひ、この調子でこの作品の一服の清涼剤キャラの道を邁進してほしいです(笑)
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ウィッチマズルカ (1).魔法、使えますか?
世界観の設定の一部がどうしても奈須作品を想起させてしまうのはしょうがないのかな。それはそれとして、面白かったです。マジック・レプリカという劣化した魔法を操る姉妹やら兄弟やらが戦ったり甘やかしたり甘やかされたり、憎しみあったり。登場するキャラの多くがきょうだい関係を持っているのが興味深い。作風としてそういう血縁、絆による繋がりの様々を描こうとしているのでしょうか。
シリーズ初巻ということで、世界観の説明やら主人公の特異性、物語の起動までが描かれているので、本格的な進行はこれからといった感じですが、妹をひたすら甘やかしながら、それ以外のことについてはとことんシビアな姉・夏咲を、応援したい所存。報われるといいですね。彼女の過去エピソードは、よくあるパターンながらも台詞運びや、それまでの日常の積み重ねの描写から、感情移入度高し。
逆に、今回敵対した兄弟は、描かれ方が弱く、底の浅さもあって余りにザコ的だったので、印象弱し。バトル方面はあんまり上手いという感じはしなかったので、人間関係とかの方を重きを置いて描いていって欲しいかも。
あ、でも、マジック・レプリカの発動に伴う律花のビジュアルは、やたらときれいな感じがしてカラーでもっと見てみたいとも思いました。動かしたらさぞ壮観だろうな、未玖の八重桜は。
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