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ネクラ少女は黒魔法で恋をする〈5〉
大団円の最終巻 表紙の真帆の表情の変遷がそのまま彼女の成長を表してます
「君が魔法を使うことを知っているよ」生徒会長に唐突に告げられたその一言。彼はとある魔法の実現のために、真帆の力が必要だという。「昔を思い出させてあげよう」そう告げられた次の日から、真帆の世界は微妙に変わる。周囲から囁かれているように感じる悪口、ネガティブな思考、かつての自分に戻ったかのような感覚に戸惑う真帆。演劇の大会を目前に、部活のメンバーとぎくしゃくし、思いを寄せているはずの一之瀬先輩に対して口をついて出た言葉はまったく望んだものではなくて。シリーズ最終巻。
前向きに変わりつつあった真帆が、周囲の圧力を意識してしまい追いつめられていく序盤~中盤。彼女の役割が、天使にとっても、悪魔にとっても釣り餌のようなものだったという幕裏まで明かされて、これまでの伏線の大回収。まぁ、大した理由ではないんですががが。
これまでの月日を経て、成長してきた真帆の真価が発揮される終盤。過去を否定せず、受け入れ大切にし、その先にある未来のために前向きに生きていたという沙倖先輩の、思いを受け継いだかのような姿がまぶしいですね。なるほど、演劇の配役も適役ということ。
結局、彼女の気持ちが一之瀬先輩に通じたかどうかは、まさに神のみぞ知るというところ。けれども、最後の最後、真帆のこれ以上ないくらいの幸せな笑顔を見る限り、結果がどうなろうと、もうかつてのようなネクラ一辺倒な少女に逆戻りすることはないだろうなというラスト。シリーズを通して、しっかりと成長してきた彼女の物語の一端の終幕としては非常にきれいなものだったと思います。表紙のイラストを並べてみれば、彼女の成長も見られようというもの。こういうハッピーエンドは大変よろしいですね。
……でも、あとがきクイズの答えはわからないの。
hReview by ゆーいち , 2007/09/20
- 【MF文庫J】ネクラ少女は黒魔法で恋をする5(完) (MF文庫J (く-02-05))
- 熊谷雅人 えれっと
- メディアファクトリー 2007-08-24
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ネクラ少女は黒魔法で恋をする〈4〉
短編集で、演劇部のメンバーや、真帆の妹・夏樹が主人公だったりの4エピソード。毒舌分がどんどん薄くなっていくので、なんか普通の恋愛ものに成り下がってしまったんじゃないかなあ。や、所々でトラウマになるような悪口雑言は炸裂していますが(笑)
ラストエピソードの部活合宿で、一之瀬先輩との距離の隔たりを感じてみたり、ちょっと勇気を出して一次接触を試みてみたりと、真帆の性格もだんだんと積極的に変わりつつある感じ。この辺の成長が実感できるというのはなかなか良いもの。通して読むとなお顕著に分かるんだろうな。
そんなこんなで今後は真帆の身近に潜むという、黒幕な悪魔との対決を経て完結を目指していく展開かな。微妙に走ったりするけれど、その根底は結構お気楽な作品だったりするので、肩肘張らずに楽しませて貰えそう。
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ネクラ少女は黒魔法で恋をする〈3〉
読了。
シリーズとしての楽しさは安定してきてる反面、1巻のような真帆の黒さの発露が抑えられ気味なので、インパクトはあまりないですね。人間なんにでも慣れるものです。シリーズを通して、真帆の成長が描かれているので、なんだかんだ、他人との交流ができるようになったり、笑顔を見せられるようになったりしてきて、普通に可愛い娘という感じなのですが。
悪魔と関わってしまった人間を救うことで、真帆自身も成長していくという過程が展開の基本になってる感じで、真帆と一之瀬先輩・神門後輩の微妙な恋の行方とかあんまりメインに据えられてないのが残念風味。生徒会長と一之瀬先輩の確執もありそうだし、今後の展開いかんでは、また大きな動きが出てくるのかな。
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ネクラ少女は黒魔法で恋をする〈2〉
読了。
前巻のラストで、全ての人間関係はリセットされたはずなのに、これまた強引な方法でヒロインの真帆は記憶を取り戻します。その後の天使やら悪魔やらが前面に出てきたりと、ちょっと当初の予想から路線がずれてきてるのは微妙かなぁ。
新キャラの一年生・神門少年を真帆が諭すあたりは、かつてネクラ少女の名をほしいままにした彼女の共感と実感があったからですが、それまでの十年を超える迫害の人生を送ってきた神門少年の打ち解けの早さは、やや唐突かなとも思います。まぁ、真帆自身も、ほんの短い期間と演劇部の部員たちとの交流で、かなり前向きになったという実績があるので、彼女の言葉自体の重みはいささかも減じないのですが。神門少年も新顧問の教師も、生徒会副会長もどうにも気に入らないという個人的な好悪はどうしようもないです。典型的な障害としての生徒会は無理に出てこなくても良かったか、次巻の登場にして今回は神門少年と演劇部の関係を中心に据えた方がテーマがはっきりしたかもしれませんね。
今後の方向性にやや不安がありますが、出会いと部活を通して変わっていく登場人物たちをしっかり描いてくれるなら、今後も期待が持てそうです。ないとは思いますが、ファンタジックな方面に向かうと苦しいので。
あ、あと、真帆の毒舌分がやや足りないので、今後訪れる生徒会との対決では、ぜひ世界を呪い殺さんばかりの怨念の言葉を期待します(笑)
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ネクラ少女は黒魔法で恋をする
読了。
面白かった。黒魔法とかそんな物騒な要素はほとんど皆無で、表紙絵から受けるほんわかした印象そのままの作品でした。
あ~、でもヒロインの真帆は「呪うぞ」とか平気で口走る危険人物でしたが(笑)
他人とはまったく関わろうとしなかった内弁慶な彼女が、ふとしたことから変わっていく過程を丁寧に描いたのは好印象。登場人物の誰も明確な悪意とか見せない優しい世界は良いですね。結局真帆フィルターを通して見ていた世界が住みにくかったのではないかという主観の問題だったのでは?
ラストのオチはあまりといえばあまりで、正直こりゃないよと思いましたが、続刊があるとしたら繋げやすいのかなという感じ。下手な伏線残さずに、1冊で完結してほしかったというのはわがままかなぁ。
それと、あとがきで書かれてるタイトルに含まれる意味ってのがさっぱりです。アナグラムか何かですか?
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