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バカとテストと召喚獣 Tag Archive

バカとテストと召喚獣〈6.5〉

stars やめてよムッツリーニ! どうしてここで男泣きなんかするの!? 泣くくらいなら逃がしてよ! く、くそっ! こんな殺人鬼だらけの海岸にいられるかっ! こうなったら僕は一人で部屋に閉じこもってバリケードでもうわぁあああっ! 来たぁっ!? なんか凄い勢いで誰かが泳いできたぁっ!!

短編集第2弾。ついにその姿を現す秀吉の姉・優子。抱えた難問に対し彼女が取った苦肉の策とは……!? ようやく迎えた夏休み! 海だ水着だバカンスだ! 海へと旅行へ出かけた一行を待ち受ける抱腹絶倒、命を賭けたイベントの数々。そして、かつては神童と呼ばれた雄二と翔子。ふたりの間に起こった幼い日の事件が今語られる。

バカな物語も巻を重ねること早8冊。安定感とともに突き抜けたバカさっぷりはなりを潜めてきたような……? 読者側が慣らされてきてる部分もあるけれど、そんなマンネリを感じそうなタイミングで短編集と毛色の違うエピソードを持ってくるあたり侮れません。バカだバカだと思ってばかりの登場人物たちにのバックグランドが語られると、そのギャップやら何やらでさらに今の面白おかしさが倍増されるような。

ということで、秀吉メインの短編『アタシと愚弟とクラス交換』では、姉との入れ替わりを余儀なくされた秀吉が、そのFクラスっぷりを遺憾なく発揮するエピソード。やはり秀吉もFクラス……っ! 何、このずれた受け答えは。姉の優子の方も大概おかしな趣味を持ってはいるけれど、まだ常識的かも知れないとか思ってしまう時点で、この学校は、この生徒たちは、何かがおかしい。

前後編構成の『僕と海辺とお祭り騒ぎ』は、いつにも増して女装分多めだなあ。これは読者のニーズに美少女が応えたということかっ!? ここ最近のエピソードでは誰かが女装をしなければいけないようなシーンが意図的に盛り込まれている気ががが。……うぉ、前巻のアレがフラッシュバックしてしょんぼりな気分になってきましたよ。そして、そんな屈辱的な格好をさせられ失意のズンドコに沈む男性陣とはうらはらに、ノリノリの女性陣が別の意味で危険を感じるのですよ。Fクラスならではの黒さがじわじわと浸透しつつある姫路さんやら、雄二のためなら何でもする神にも悪魔にもなってみせるな翔子さん、さらにはこの弟にしてこの姉アリな玲さんまで、彼女たちの留まるところをしらないアグレッシブさはもはや凶器。南無南無~。いや、まぁ、恵まれた環境にいるくせに、そちらに目もくれずに他の女に目がくらんだ、とか取られたら、うん、骨の一本や二本や三本や人間の尊厳なんて、不要かも知れませんね? あと、何気にムッツリーニと工藤さんは良い感じになってるなあ、もう、ハタから見たらキャッキャウフフしてるようにしか思えないよっ。

最後の短編『雄二と翔子と幼い思い出』は三人称かつ雄二と翔子の過去話という異色作。の神童の成れの果てのアレを見ていると想像もできないけれど、本当に優秀だった時期があったんだなあ、と。他人との距離の取り方とか付き合い方を知らない未成熟な心とか、自身の唯一の拠り所としていたものが、肝心なときには何の役にも立たないと知ったこととか、そこで見せた彼の行動こそが、少女の心の中に少年が住み着くきっかけとなった原風景だったりとか、本編のノリとは違えど、こんなエピソードがあったからこその、今の関係であるのかなあと感慨深げですよ。そこで翔子が決意したことと、雄二母のバックアップやらで、今の雄二の包囲網はこれでもかと狭まっているわけですが。口べたな翔子がどれだけ雄二を想っているのかとか、言わぬが華な部分ではありますが、茶化した雰囲気でなく本気で向き合ったらあっさりコロリと雄二は陥落しそうな気もするなあ。そんなエピソードを経て、今のFクラスの中心になるような性格になったのだとしたら、かつての自分と今の自分、どちらが幸せだと問われたら、雄二がどう答えるかなんて、もう見えてるような気がしますね。

本編の合間の短編集としても大変美味しくいただきました。

hReview by ゆーいち , 2009/09/12

バカとテストと召喚獣 6.5
バカとテストと召喚獣 6.5 (ファミ通文庫)
井上 堅二
エンターブレイン 2009-08-29
Amazon | bk1

バカとテストと召喚獣〈6〉

stars 明久君は、気を遣って、遠慮して……目では私を見ているのに、実際は私じゃない誰かを見ていませんか……?

召喚システムの不具合(?)により、召喚獣が古今東西の物の怪の姿に変わってしまった。せっかくの夏休み、Fクラスの面々は当然のごとく補習に明け暮れるけれど、このトラブルを利用して雄二が補習回避の道を作り出す。デモンストレーションを兼ねた召喚獣を使った肝試し大会。因縁の対決含みの負けられない勝負が始まる。

今度は姫路さんのターン!

美波の攻勢にやや影が薄くなりつつあった姫路さんが、これぞ正統派ヒロイン的な決意と活躍を見せてくれたお話。姫路さん、かわいいよ、姫路さん。あと召喚獣えろいよ。

……しかし、今回はいろいろな意味で挿絵が凶悪だったッ!! かわいいものは良いんですよ、秀吉とか秀吉とか秀吉とか。格好いいのも良いんですよ、明久とか明久とか明久とか。しかしッ! アレはッ!! どういう了見だあああああッ!!! というのは読んだ人なら皆頷いてくれること間違いなし。良くもまあ編集もこれで GO を出したモノです。忘れたい記憶がまた一ページ。

ともあれ、補習地獄から抜け出すため、学園長への直訴から抜け道的に別の課題へと内容を変更させたFクラス。明久たちにとっては因縁深い常夏コンビも再登場し、一転、漂い始めるシリアスな空気、と思いきやその企画自体がいろいろ問題があったようななかったような。各キャラの見せ場を作りつつギャグメインで進んでいって、そんな雰囲気はあんまりなかったですね。まぁ、ブラクラ的なインパクトは……。

そして、5章からバカテスト第6問を経ての盛り上がりは、久々に熱くさせられますね。何気にバカテストの中に明久のバカだけど真っ直ぐさを描いていて、その内容と本編での展開が良い感じにリンクして盛り上げてくれます。敵役で相変わらずFクラスを苦しめてくれる常夏コンビは悪役も良いところで、あんまり作品の空気に馴染んでないような気もしますが、この展開だと良い意味で踏み台になってくれてますねえ。

姫路さんの真剣な想いに同等の想いで報いた明久。姫路さんにとっては、なかなか踏み出せなかった一歩を踏み出させるだけの威力が、明久の行動には込められていたんでしょうね。こういうときにしっかりと格好良く活躍できるんだから、バカでもしっかり主人公してるよなあ、明久。

そんな感じで、明久を巡る恋の勢力図はまたしても均衡状態に戻ってきた? 気持ちの向きようからすると姫路さん←→明久な感じだけど、そこに絡んでくる美波もこのままじゃ終わらないはず。次巻以降、良い雰囲気になったふたりを見てヤキモキしたり暴走したりする様でによによさせてもらいたいものです。

hReview by ゆーいち , 2009/05/09

photo
バカとテストと召喚獣 6 (ファミ通文庫)
井上 堅二
エンターブレイン 2009-04-30
Amazon | bk1

バカとテストと召喚獣〈5〉

stars 雄二の家に泊めてもらえないかな。今夜はちょっと……帰りたくないんだ。

明久をして非常識と言わしめる姉・玲の突然のお宅訪問から始まる最大の危機! 気ままな独り暮らしを死守するために、かつてない勢いで猛勉強に励む明久の明日はどっちだ!? でも、やっぱりバカ!!

明久総受け!!

うん、なんだ、もうこれは公式設定と化したと言っても過言ではないでしょう。なんだ、このフラグの乱立っぷりは。

前巻に比べてラブ分は少なめですが、その反面バカ分が大幅に増量してますねえ。明久を巡る三角関係どころじゃない男女入り交じった恋の行方が大変気になるところですが、ここで実姉投入。お話的には玲のレギュラー化は確定ですか? 過剰愛情を明久に注ぐ姉の溺愛っぷりはすでに単なる姉弟愛を超えてますが! 今後、非血縁フラグとか立ったりしないですよね?

恋方面では一歩リードの美波ですが、今回は姫路さんも頑張ってますね。明久の趣味をクリティカルに突いてくるポニテ姿は新鮮・かわいい! そして、お泊まりイベントではお約束の一緒の布団で隠れる発動。過去のエピソードも語られたりと、明久との浅からぬ縁がまたひとつ積み上げられましたが、ホント、この関係の決着はどうなるか予想が付かないですねえ。そして、そっち方面に鈍感・無知な明久に反して、なんかすごいところまで妄想が行ってそうな姫路さん・美波の赤面姿ににやにやですよ! ああ、もう、かわいいなあ!?

召喚獣なお話は次巻以降に持ち越しっぽいですが、エピローグの意味深な会話とかあとがきによれば、次はひさびさに試召戦争絡みのお話が読めたりするのでしょうか。ラブでコメな話がしばらく続いていたので、ここでひとつ、タイトルに含まれているもう一つの語を思い出させていただきたいところ。波乱がありそうですが、まぁ、それ以上にバカな展開で吹き出すことになると思いますが。

そして、今回のオチは良い話。その直前の明久のテストの回答が予想だにしなかったもので、無防備なところに突き刺さって壮絶に笑ったんですが、それを受け手のオチが、正反対に良い話。過剰に見えて、歪んでいるように見えて、それでもまっすぐに注がれてる姉の愛に、気付けましたか? ああ、でも、やっぱり玲の発言はどこかずれてますががが(笑)

ああ、でも、今回何が面白かったって、あとがきですよ。良いのかそんなこと書いてしまって、とか思いつつ、近年まれに見る面白さのあとがきでございました。そうか、総受け、学習してしまいましたか。もう、戻れない……。

hReview by ゆーいち , 2008/11/30

バカとテストと召喚獣5
バカとテストと召喚獣5 (ファミ通文庫 い 3-1-6)
井上 堅二
エンターブレイン 2008-11-29

バカとテストと召喚獣〈4〉

stars 僕みたいなバカにだって、言っていい嘘と悪い嘘くらい分かる! 昨日のあれは、紛れもない僕の本心だ!

美波のキスで幕を開けた明久の一日は波乱に満ちた一日になること間違いなし! 現場を押さえられ、もはや言い逃れできない明久を追い詰めるFクラスの異端審問会の会員たち(男子ほぼ全員) そして、美波の明久への積極的アタックを目の当たりにしたDクラスの美春は、試召戦争によってFクラスの(具体的には明久)撃滅を決意する。Fクラス最大の危機が迫る中、なんだか一部のひとたちは激しく恋の鞘当て中……どーなる!?

ずっと美波のターン!!

ってなくらいに、スーパー美波タイムがまるまる一巻続きましたね。姫路さんの扱いがかわいそうなくらいになっていきますが、一体明久はどっちを選ぶの? 爆発しろ!

突然のキスで明久と美波の半ば公認カップル化してしまった一日はまさに波瀾万丈。美春が本気で明久を敵視してくれたり、ラブコメで済まない領域に足を踏み入れかけた気もしますが、ふたりのいちゃつきはクラスメイトでなくとも殺意を覚えずにいられないレベル。女の子が簡単に髪を触らせちゃダメー!! てか、あのシーンの嬉し恥ずかしさは悶絶ものなんですが!!

そんな、ラブコメ方面はお腹いっぱいごちそうさまなんですが、物語がややシリアスよりのせいか、バカテスらしい笑いに繋がるシーンはこれまでに比べるとやや少なめ? まぁ、ここでどこまでもバカやられても、最後のシーンが引き立つわけではないので、これはこれでアリですが、コメディ路線を走ってほしいという私の希望とはちょっと路線がずれてきてるのかなあ。

しかし、明久はバカで鈍感なくせに、まっすぐに言葉を言うもんだから、最後大変なことになってしまってますよ? 美波ルート確定した雰囲気もしますが、姫路さんの思いも、明久以外は多分知るものだろうし、美波と姫路さんの友情と愛情を天秤にかけるような修羅場が、今後は来てしまうのか? そんな時にへたれたままでいるような明久ではないと思うけれど、きっとそんな場面に出くわしたら、彼は五体満足で明日の朝日を拝むことはできないのだろうなと、そんな確信もあったりするのですががが(笑)

hReview by ゆーいち , 2008/05/30

バカとテストと召喚獣4
バカとテストと召喚獣4 (ファミ通文庫 い 3-1-5)
井上堅二
エンターブレイン 2008-05-30

バカとテストと召喚獣3.5

stars 水着! 水着! 秀吉の水着! な短編集

ぶははは!

これまでの4冊中、一番笑わせてもらった一冊です。これはやばい。何がどうやばいのか説明するにはネタバレしすぎるけれども、明久と愉快な仲間たちのどこかずれた会話がツボにはまりまくりでところどころで吹き出してしまいました。

既出の短編+書き下ろしの短編で構成された一冊。さすがに初期に書かれたと思われる部分は、まだぎこちないなあと思いつつも、後半へ行くにつれて大変なテンションになっていきますね。

プールに行くエピソードでは女性陣そっち抜けで男子諸君の注目を一心に集める秀吉の魔性が恐ろしすぎる。イラストも空気読み過ぎで、すばらしい場所にすばらしい絵を投下して破壊力倍増。何この性別:秀吉。そりゃ、先輩男子も道を踏み外しかねないわ。ってか、この学校の未来を憂える鉄人の胸中が何となく分かってしまう。バカばっかりだ。

そして、一番吹かせてもらったのは、最後の喫茶店アルバイトのエピソード。明久の噛み噛みな接客トークに転げ回り、生暖かい応援の瞳ににやにや。明久まで萌えキャラ化して、バカテス総萌えキャラ化計画は着実に進行中?

いやいや、楽しい話でした。

さりげなく、前巻に引き続いて、爆弾投下されてますが、次巻は大荒れ?

hReview by ゆーいち , 2008/01/31

バカとテストと召喚獣3.5
バカとテストと召喚獣3.5 (ファミ通文庫 (い3-1-4))
井上 堅二 葉賀 ユイ
エンターブレイン 2008-01-30

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