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上等。シリーズ Tag Archive
サクラサク上等。
ついに完結! 新シリーズに入ってから、ダイハードな感じに拍車がかかって、重苦しい雰囲気だったのを吹き飛ばすに足る燃える展開。それぞれのキャラに見せ場が用意されていて、大団円にふさわしい巻だったかと。
まぁ、鉄平とゆかりの恋愛模様としては、『ジューンブライド上等。』で完結してる部分はあるので、それ以降のストーリーが鉄平メインの熱血アクションものの比重が増してしまったのは個人的に残念な部分ですが。
どうにも登場してきた新キャラの性格や理念・信条が殺伐としてて、雰囲気ががらっと変わった印象を引きずったままだった感があります。
鉄平と五寸釘の、決して相容れない夢やら信念やらのぶつかり合いが、新シリーズのテーマでもあったと思うのですが、その決着がああいう形になってしまったのは、非常にらしい感じもするし、何も解決してないんじゃないかという感じもあったり。それでも、鉄平の提示した五寸釘にも、あるいは内世界の誰もが思いもしなかった方向への共存の可能性もあるので、その未来は少しずつでも前進していけるとも思えるのですが。
そんなこんなでありとあらゆる障害を叩いて潰して乗り越えて、ようやくたどり着いたゴールは新しいスタート地点。この先のドリーム満点な大学キャンパスライフが描かれないのは少々残念ですが、気持ちの良い終わり方だったのは間違いないですね。
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サクラ上等。
前巻の衝撃的なラストからどのように展開させるかと期待していたら、なんとも鉄平らしい愚直で猪突猛進なリスタート。途中でくじけそうになって、茜さんに尻を蹴飛ばされたり、あひるちゃんや柚子ちゃんの、孤独の中でも失われない闘志に、鼓舞されたりと、展開的にはこれまでのシリーズと同じようなステップを踏んでいるのですが……。
周囲の記憶が失われる中、頼みの綱の内界人の槍ヶ岳やら越後屋やらも囚われの身。新シリーズに入ってからというもの、この明確な悪意にさらされているせいか、空気が重いわ痛い状況が続くわで、鉄平もゆかりも、その他の面々もらしさが失われているのが辛いところ。ここは堪え忍ぶターンなのか。
終盤に来て、ようやく逆転の目が出そろった感じで、最終巻ではこれまでの鬱憤を晴らしてくれるような痛快な展開に大期待。
記憶が取り戻された暁には、その、なんというか、鉄平もゆかりも歯止めが利かなくなって大変なことになりそうですが、それはそれでLOVEの力で万事オッケー。絵に描いたような大団円をきっと用意してくれていることでしょう。
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フェスティバル上等。
う~む、微妙? 鉄平とゆかりの関わる事件が、二人の身の丈に合ったものからインフレして、世界規模の危機的状況にまで発展、とかなると反応に困ってしまうというか。
展開的にはこれまでのシリーズを踏襲したものですが、今回は事件の序盤~中盤までが描かれている感じ。振り返ってみれば、『ジューンブライド上等。 』での展開の逆転。鉄平が残され、他のキャラが喪失する。一人だけになった鉄平が、この絶体絶命の状況からどのような逆転劇を見せてくれるのやら。相変わらず熱いセリフを吐いてくれますが、相対するキャラの信念の描写がそれほど深くないので、それを打ち砕くシーンでもそんなにカタルシス感じないのが残念かな。
次回『サクラ上等。』さすがに大学受験も成功して、今度こそキレイにケリを付けてくれるのでしょうか?
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エトセトラ上等。
ゆかりと鉄平の活躍が見られないけれど、シリーズの熱さはそのままな短編集。
それぞれ、曜子、文七、大目玉とこれまでは中心に立たなかったキャラクターたちの活躍だったり苦悩だったり、やっぱり活躍だったり。
これまでのシリーズに比べて、作中で描かれる悩みや壁は、身近ではあるけれど、かなり切実なものだったかもしれず。曜子のエピソードは特にそんな感じ。負けまいとしても、周囲の圧力に折れざるを得なかった自分を奮い立たせることができるのは、結局は自分しかいないということ。文七も普段はおちゃらけていながら、芯では鉄平に感化されて熱くなっちゃったり。大変結構。彼の曜子へ語る言葉は、願望でありながら、自らに言い聞かせるものでもあったのですね。大目玉のエピソードについては、もう、槍ヶ岳のやり方がひどいの一言。最後まで彼女の手のひらで物事が運ばされてしまうのは、いつもと同じ展開ですが、さすがに今回鉄平にした仕打ちはひどすぎる気が……。
短編の時間軸を同じにしてザッピング的に各短編間の繋がりを持たせたり、細かい芸が効いてますし、何気にちょっといい話に仕上がってるので、今回も満足させていただきました。新シリーズも、鉄平とゆかりを中心にした話になるっぽいので、その時を楽しみに待つ所存。
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ジューンブライド上等。
鉄平がKOOLになった!? と思わずにはいられない第4巻。やたらとハード&サスペンスで、これまでになかった異様な雰囲気で進んだ第4巻。一応、鉄平とゆかり嬢の物語は一区切りということで、全4巻、起承転結が見事に決まってるといえましょう。
各キャラの立ち位置も明確にされ──正直、槍ヶ岳の信念やらについては、後付くさくて、それすらもポーズではないかと邪推してしまいますが──全編これくらいマックス的に見せ場のオンパレードなのは大変よろしいです。まぁ、黒幕として出てきた小春やら彼やらの行動理念とかは、微妙に小物くさくてラスボスとしては少々役者不足だったように思いますが。
で、4巻通してみると、けが人はそれこそ多数出ているのに、人死には出てないんですよね。その辺が槍ヶ岳の、影ながらのフォローというのならば、彼女の言葉の真実性も増しますが、タイミング悪かったの一語に尽きるかと。いや、彼女の口上は格好いいのですが、こういったショウとして人間関係を脚色してみせるという現実のTV番組も全く好きではないので、相性の問題なんでしょうなぁ。
ともあれ、勢い任せに大変な告白をしてしまった鉄平と、万感の思いでその言葉を受け取ったゆかり嬢の、ひとまずのゴールは大団円。ホント表紙もカラー絵も素晴らしい。二人の未来に幸あれかし!!
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