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宮崎柊羽 Tag Archive

神様でゲーム―ソラ/ホシ/カゼ/ヒビ

stars 東奔西走 疾風怒濤 の短編集第2弾

長編の隙間隙間を埋める短編集第2弾。

長編開始して直後のお話が入っていたりして、時系列的に並んでいつつも、時間はかなり開いているので、特に花南の立ち位置の変化がよく分かりますね。生徒会に溶け込めていない頃の遠慮した様子から、黒猫事件を通してみんなを身近に感じるようになったがゆえに、隠し事をされることを寂しい悲しいと思うようになるまでの変化。

何かにつけてゲームに絡めるというのはさすがにどうかなあとか思ってしまうのですが、この短編集では、登場する願いの花を咲かせた人たちが、一生懸命に動いていて、ゲーム要素があまりないのが逆に良かったかも。どれも透明で綺麗な願いで、その締めも気持ちいいものばかりでした。

ただ、本編とほとんど関連がなくて、本編ではかのう様の暗躍具合が盛り上がってきているけど、こちらにおいては顔見せ程度で、花の回収をする以外の意味合いは薄いのかなあ。番外編ならではの、焦点が当てられにくいキャラの掘り下げとかももっとやってほしいですね。

hReview by ゆーいち , 2007/11/18

神様ゲーム〈6〉 カミハナニヲイダクベキ?

stars ゲームはすごろく! 舞台は叶野市全体!! 魔神のゲームはスケールがでかい

学園のイベントでウォークラリーを行う日にそれは起きた。時間を止めた周囲の人間、組み替えられ混沌としていく叶野市の町並み。多加良の前に現れた魔神・ギエナは、多加良に魔神すごろくのプレーを強要し、「神様を創る」という目的を達成しようとする。いつの間にか持っていた卵から孵った奇妙な存在・タマちゃんの罵詈雑言に背中を叩かれつつ、長い先にあるゴールを目指すが……。

展開はいつも通りで、さすがにいい加減読むのが苦痛になってきてますが。

ゲームの展開とか、多加良の呪いを解くための願いの花集めとか、この辺はすでにテンプレ化しているので感慨を抱くより先に「またか」という思いが首をもたげてきてしまいますね。自分の容姿を悪人顔と勘違いしたままの多加良の鈍感さとか、毎回入れるにしてもそろそろ別の展開を期待したくなります。美名人の反応とかも。

てなわけで、魔神すごろくとか神の創造とか、お題目だけはやたらとスケールでかかったんですが、その願いは本当にささやかなもので、単に回り道しすぎただけというオチなのはどうなのかとかありますが、ラストのかのう様の邪悪さがあったので、良し。

多加良の前で見せる姿と、舞台の裏で虎視眈々と計画を進める姿のギャップは大きいですが、そもそもかのう様自身の望みもはっきりとは明かされてないし、またしても別勢力の介入も起きて来そうだしで、この先もだらだら進行するのかな? いい加減、どこかで急転直下なブレイクスルーがほしいですね。

hReview by ゆーいち , 2007/10/14

神様ゲーム〈6〉 カミハナニヲイダクベキ?
神様ゲーム 6 (6) (角川スニーカー文庫 188-7)
宮崎 柊羽
角川書店 2007-08-31

神様ゲーム〈5〉カミハナミダヲサガスベキ?

神様ゲーム〈5〉カミハナミダヲサガスベキ?読了。

う~ん、さすがに展開のワンパターンさが辛くなってきた感じ。

2年になった多加良らの生徒会長選挙は、理事会の鶴の一声でいきなりワケの分からないゲーム形式に変更。選挙の前に知力体力時の運を試されて、というこんな学校あったら大変だ、なノリ。風林館高校とかならありそうだけど。

雨の神様のひとり、雨緒の登場と、会長選挙へ立候補した後輩の五藤君らの胸に咲く願いの花、かのう様のゲームとまさにお膳立ての揃った選挙戦。どうも背後にある和家もこの状況に一枚噛んでいそうな雰囲気がありましたね。かのう様の真の願いはまだ明かされねど、和家に遣われるふりをしつつ、上手いこと目的を達せようという腹黒の部分の描写も多くなってきてますねぇ。

また新しい伏線が張られ、それが多加良がかのう様に選ばれた理由な気がしてきましたが、それがどういった意味を持つのかはさっぱり。ラストで登場した意味深なキャラのセリフは、今後の展開がまたシリアスに傾いていくことを予感させます。大きくストーリーを動かして、このマンネリを打破して欲しいところ。

選挙のオチは予想通りとはいえ、その熱意はしっかりと生徒たちに伝わったはず。むしろなぜに鈴木君があそこまで支持を得たのやら……。なんだかんだで神様補正がかかっているのか?
野望へはまだまだ道は長いけれど、諦めるな、多加良! 次こそ君が生徒会長だ(笑)

神様とゲーム ハレ/クモリ/アメ/ニジ

神様とゲーム ハレ/クモリ/アメ/ニジ読了。

短編集。雑誌連載されたエピソード+書き下ろしの構成ながらも、意味深な終わりを見せていた前巻と微妙にリンクするかのう様の言動が興味津々。また、花南の気持ちが明かされたという部分も思い出すと、今回収録された「アメノチウソツキ」はかなり良いお話に思えてきます。結構ハッピーエンドで幕を閉じてたゲームの数々の中で、このエピソードだけは毛色が違う、ちょっと悲しめの終わり方だし。それでも希望を持たせたりしてるし、今後本編でここで張られた伏線が回収されることもあるんだろうな。

書き下ろしの、「ニジイロチョコレート」はうってかわって美名人さん孤軍奮闘・獅子奮迅。美名人分が補給できたし、こういうオトメのタタカイは巻き込まれなければ、ハタから見ていてとても楽しいイベントですね。思い人の多加良の鈍感ぶりと、自己認識の屈折具合はそろそろワンパターンなので、ここで一発目の覚めるようなドキドキイベントも進めてほしいところですが。

神様ゲーム4 カミハダレトオドルベキ

神様ゲーム4 カミハダレトオドルベキ読了。

前回のラストを引きずっていて、序盤からやたらと重苦しい雰囲気で話が進行するのは、初めてかも。これまでは、なんだかんだで生徒会メンバーそれなりに和気藹々とやっていたのが羽黒が抜けただけで、ばらばらになりかねない危うさを見せてくるとは。彼女が加わったことがどれだけ生徒会メンバーにとって大きな意味を持っていたのか、実感せざるを得ません。

羽黒の、自身の願いをひた隠しにしつつ姉に従い、姉の願いを叶えるために奮闘する姿は、友人を傷つけまいとする彼女の優しさ故に、板挟みにも似た状況で苦しんでいたように見えます。黒猫の仮面で表情を隠しても、言葉で、所作で伝わるものは伝わりますし。動揺に目を曇らせていた多加良らも、彼女への信頼を取り戻した後は、それに気づけていたようにも見えます。

不満というか、物語の筋的に、羽黒一族が神を自らの元へ迎えることが悲願であるといいながら、手段を選んでいるあたりが違和感ですね。姉の凜音は特に、これまでの描かれ方だと、羽黒本人が望もうと望むまいと、障害は無情で排除しそうな感じだったのですが、羽黒の願いを聞き届けてくれたのは、彼女なりの優しさなのやら。それをいえば、切羽詰まってる状況で、「ゲームしましょう」と持ちかけられて、乗ってくるこれまでの相手も相手ですが。ゲームへのネーミングセンスは最悪ですし(笑)

結局何事もなかったかのように、日常が帰ってきたりしながらも、かのう様と、和家にまつわる設定なども少しずつ明らかにされ、物語もターニングポイント。和家の背後を知ってしまうと、無邪気に見えた彩波も、この和家のシステムを理解しているのなら、いずれは多加良と対立するときが来るのではないかと、要らぬ老婆心を働かせてみたりするのです。

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